沢尻エリカ、『猫は抱くもの』の犬童一心監督からの手紙に感涙「役者人生のなかで大切な作品」

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沢尻エリカ、『猫は抱くもの』の犬童一心監督からの手紙に感涙「役者人生のなかで大切な作品」

『ヘルタースケルター』(12)以来、6年ぶりとなる沢尻エリカの主演映画『猫は抱くもの』の初日舞台挨拶が、6月23日に新宿ピカデリーで開催。沢尻エリカ、吉沢亮、峯田和伸、コムアイ(水曜日のカンパネラ)、犬童一心監督が登壇した。翌24日(日)が犬童監督の誕生日なので、キャスト4人から監督へ、猫型のバースデーケーキをサプライズプレゼント。また、犬童監督はサプライズで沢尻への手紙を読み上げると、沢尻は感涙した。

犬童監督は「パワフルな女優力でみんなを惹きつけます。猫というよりも、サバンナを駆け巡るチーターだなと。沢尻さん、顔も小さいし。優しさと馴れ合いは違う。人は『不器用』と言うかもしれませんが、多くの女性たちが励まされるでしょう。いつまでもそうあってください。いっぱい助けてくれてありがとう」と心のこもった手紙を読み上げた。

最初は笑顔だった沢尻だが、その手紙の感想を聞かれ「お芝居は現場で作っていくものなんだなと」と言い始めると、目頭に熱いものがこみあげた。

沢尻は「それぞれがいいものを作ろうという1つの思いで、それぞれの役割でぶつかって作り上げていった現場で。すごくいい時間を過ごさせていただいたので、映画人生、役者人生のなかで大切な作品になりました」と犬童監督に感謝した。

共演の峯田も「こんな幸福な現場ってあまりないと思うんです」と言うと、コムアイも「私は映画、これが初めてで。こんな良い現場だったのかと」と笑顔を見せた。

沢尻演じる沙織の飼っている猫を演じた吉沢も沢尻について「沢尻さんが受け入れてくださったという安心感があって、僕は甘えっぱなしでした」と沢尻に感謝した。

『猫は抱くもの』は、『ジョゼと虎と魚たち』(03)の犬童一心監督がメガホンをとった“猫映画”。思った通りの自分になれず、投げやりな毎日に慣れてしまった元アイドル・大石沙織を沢尻エリカが、“自分を沙織の恋人だと思い込んでいる猫”を吉沢亮が演じた。第21回上海国際映画祭では、日本映画で唯一のコンペティション部門出品作となった。

取材・文/山崎 伸子

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