「歴史を変えた試合」エマ・ストーンが、テニス史に残る世紀の一戦を語る

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「歴史を変えた試合」エマ・ストーンが、テニス史に残る世紀の一戦を語る

エマ・ストーン主演最新作、本日公開!
エマ・ストーン主演最新作、本日公開![c]2018 Twentieth Century Fox 

第79回アカデミー賞で作品賞を含む4部門にノミネートされた『リトル・ミス・サンシャイン』(06)のジョナサン・デイトン&ヴァレリー・ファリス監督の最新作『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』が本日から公開。このたび主演を務めたエマ・ストーンのインタビューが到着した。

本作は1973年に行われたテニス史上で最も有名な試合“バトル・オブ・ザ・セクシーズ” (性差を超えた戦い)を描いた実話劇。男女の賞金格差が大きかった当時、男女同権を訴えてテニス協会を離脱したビリー・ジーン・キングに、男性優位主義を振りかざしメディアに露出する目立ちたがりで、ギャンブル狂の元男子チャンピオン、ボビー・リッグスが戦いを挑む。

ビリー・ジーン・キング役には、世界中で大ヒットとなった『ラ・ラ・ランド』(16)で見事第89回アカデミー賞主演女優賞に輝き、本作でもゴールデングローブ賞のミュージカル・コメディ部門主演女優賞にノミネートされたエマ・ストーン。ボビー・リッグス役には『フォックスキャッチャー』(14)で第87回アカデミー賞助演男優賞にノミネートされたスティーヴ・カレルが扮した。

エマは、この歴史を変えた一戦について「史上最も注目を集めたスポーツイベントだったはず」と断言。「イベントを取り巻く宣伝がとにかく凄くて、スポーツのテレビ中継が初めて大々的に宣伝されたの。2人でCMに出たり、記者会見を開いたりして、雑誌や新聞の表紙を飾った。試合の4カ月も前からよ!」と、熱っぽく語る。

“バトル・オブ・ザ・セクシーズ” (性差を超えた戦い)が後世に与えた影響については「負けられない戦いよ。ビリー・ジーンの本を読んだいまは特にそう思うわ。彼女の人生や社会、スポーツ界に与えた影響は計り知れないと思う。すべての女子スポーツの歴史を変えた試合よ」と熱弁。

【写真を見る】エマ・ストーンとスティーヴ・カレルが完全再現!実際のビリー・ジーンとボビー・リッグス
【写真を見る】エマ・ストーンとスティーヴ・カレルが完全再現!実際のビリー・ジーンとボビー・リッグス[c]2018 Twentieth Century Fox 

その後も女性の地位向上のために尽力し、現在74歳になったビリー・ジーン本人は、当時の心境をこう振り返る。「私は影響の大きさを理解していたわ。絶対に負けられない。“風穴”を開ければ、後の世代がそれに続いてしまうの」。男女平等のために戦うことを決めた彼女に、当時どのような葛藤があったのか。本作ではその舞台裏が、エマの緻密な演技によって明かされていく。

ビリー・ジーン本人の想いを受け、リアリティ溢れる演出で記録映像と見まごうほどの緊張感を画面に刻み込んだジョナサン・デイトン&ヴァレリー・ファリス監督の演出について、エマは「ずっと2人と仕事がしたかったの。(実際に仕事をしてみて)本当に素晴らしくて、チームワークがいい。感受性が豊かで才能にあふれているから、私は大船に乗ったつもりでいたの。この物語に最適な監督だったと思うわ」と称賛を惜しまない。

エマは、スティーヴの演技に惜しみない賛辞を贈る
エマは、スティーヴの演技に惜しみない賛辞を贈る[c]2018 Twentieth Century Fox 

“宿敵”を演じたスティーヴ・カレルについては「信じられないほどすばらしい俳優よ。それに彼ほど優しい人を見たことがない。俳優としても人間としても最高よ」と大絶賛。コミカルさの中にリアリズムを忍ばせた彼の演技について「スティーヴは、ボビーの人柄を見事に表現したと思う。サーカスのような騒がしい個性の下に、人柄の良さをしっかりのぞかせた。劇中の彼はまさにボビーそのものよ」。

スティーヴは本作について「我々は何を達成し、何を達成してないかを知ってほしい」と語っており、45年の時が経ってもなお、スポーツ界だけでなくあらゆる場所に根強く残る性差別に言及した本作への想いを垣間見せた。

スポーツ界はもちろん、政治や社会、学校や家庭における女と男の関係までも変えた世紀の戦い、その全貌が明かされる本作を劇場のスクリーンで是非“観戦”してほしい。

文/編集部



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