「ものすごい女優」前田敦子、黒沢清監督の国際共同製作作品の主演に決定!

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「ものすごい女優」前田敦子、黒沢清監督の国際共同製作作品の主演に決定!

第54回カンヌ国際映画祭で国際批評家連盟賞を受賞するなど、国内外で高い評価を獲得しつづけている黒沢清監督がメガホンをとる、日本とウズベキスタンの国交樹立25周年とナボイ劇場完成70周年を記念した国際共同製作作品のタイトルが『旅のおわり、世界のはじまり』に正式決定。あわせて、前田敦子が主演を務めることが発表された。

オールウズベキスタンロケで4月30日から撮影が開始され、5月29日にクランクアップを迎えた本作は、日本のテレビバラティ番組のクルーと共に取材のためにウズベキスタンを訪れた女性レポーターの葉子が、現地のコーディネーターや異文化の人々との交流によって新しい世界を開き成長していく姿を描くオリジナル作品。

前田と黒沢監督のタッグは、前田の4thシングル「セブンスコード」のミュージック・ビデオとして制作され、様々な国際映画祭で高い評価を集めた中編『Seventh Code』(14)と、黒沢監督に初の日本アカデミー賞優秀監督賞をもたらした『散歩する侵略者』(17)に続き3度目。

黒沢監督は前田の起用について「最初からなんとしても前田敦子さんに出演して頂きたいと思っていました」と語り「私にとっては『一九〇五』からの念願でもありました」と13年に製作中止になった、前田が出演する予定だった日中合作映画のタイトルを挙げる。さらに、役柄を直感でつかみ自然に表現する前田の演技センスについて「天才」「ものすごい女優が出現しました」など大絶賛のコメントを展開。

一方で、初のオール海外ロケに挑戦した前田は「黒沢監督の作品で主演を務めるのは、私にとっても一番の夢でした」と喜びを語り「AKBとして7年、AKBを卒業して今年で6年。ちょうど半分くらいのところにきて、今回女優としてすごくいい経験をさせてもらい、幸せだと思えるところまでたどり着いたと思っています」と語った。

過去には飯田譲治監督の『ドラゴンヘッド』(03)がウズベキスタンで大規模なロケ撮影を敢行したことでも知られているが、日本とウズベキスタンの本格的な合作映画は史上初めて。日本とは異なる文化を持つ国で、黒沢監督の手腕と前田の才能がどのような化学反応を起こしてくれるのか、大いに期待が持てる。『旅のおわり、世界のはじまり』は19年に公開。

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