“声優”美山加恋『フリクリ』&「プリキュア」出演の水瀬いのりに「イメージが変わった!」
2000年にリリースされた全6巻のOVAシリーズ「フリクリ」は、ピンク色の髪をした謎の女性・ハル子との出会いをきっかけに、超常的なトラブルに巻き込まれる登場人物たちを描いた青春SFストーリー。先読み不可能な展開に絵のタッチが次々と代わるスタイリッシュな演出などが話題となり、海外でも放送され絶大な人気を博した。その「フリクリ」の新作が約18年ぶりに、劇場版『フリクリ オルタナ』(9月7日公開)、劇場版『フリクリ プログレ』(9月28日公開)という全2編の劇場作品として復活する!
『オルタナ』は、ハル子に出会ってしまった高校2年生の河本カナとその仲間、ペッツ、ヒジリー、モッさんの女子高生4人組が紡ぐ、ハチャメチャな青春群像劇だ。誰もが覚えのある思春期特有の悩みを抱えた主人公・カナを演じるのが、声優としても活躍中の女優・美山加恋。美山自身とも親和性が高いというカナや、もう一作の『プログレ』で主演を務める声優・水瀬いのりについて語ってもらった。
イメージしたのは『リンダ リンダ リンダ』の青春感
――美山さんが演じたカナはどのような女の子ですか?
美山「とにかく明るい子ですね。でも、4人の中ではドジなほうというか、ボケキャラです(笑)。友だち一人一人をフィーチャーしたお話があるのですが、例えば誰かが恋をしたり、将来や友人関係について悩んだり、学生時代によくある悩み事が描かれるんです。そこにカナが毎回、頭をつっこんでは失敗していくんですよ。カナは友だちが大好きなだけなのですが、その気持ちが空回ってしまう、ちょっと惜しい女の子ですね」
――本作では高校の日常風景も描かれますが、美山さんの学生時代と比べて懐かしいと感じるところはありますか?
美山「私は3人組だったんですけど、そういう“お決まりの人がいる”っていう感じが、『ああ、学生時代にあったな』って思いました。私も、カナみたいないじられキャラだった一方で、いろいろと頭を突っ込んだりもしていたので、『オルタナ』を観て、『面倒くさいとか思われていたのかなあ』って思いました(笑)」
――本作は、等身大なキャラクターたちが魅力の一つだと思うのですが、カナを演じるにあたって、監督や音響監督の方からアドバイスはありましたか?
美山「『こういう演技をお願いします』みたいなことはあまり言われなかったんですけど、『リンダ リンダ リンダ』と『私たちのハァハァ』を観るように言われました。それを観た上での話し合いだったので、『なるほど、こういう感じの作品で、こういう感じのお芝居を目指しているのかな』っていうイメージはできましたね」