『コード・ブルー』のあのフェローが映画初主演!周防正行監督の最新作が始動

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『コード・ブルー』のあのフェローが映画初主演!周防正行監督の最新作が始動

『Shall We ダンス?』(96)や『舞妓はレディ』(14)の周防正行監督の4年ぶりとなる最新作『カツベン!(仮)』の製作がこのたび決定。本作で、現在大ヒット公開中の『劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ救命救急-』でフェローの一人を演じているほか作品ごとに違った表情を見せる成田凌が映画初主演を務めることが明らかになった。

本作の舞台はいまからおよそ100年前。映画が「活動写真」と呼ばれ、まだサイレントでモノクロだった時代。楽士の奏でる音楽と共に独自の“しゃべり”で物語を作り上げ観客たちを映画の世界に誘う活動弁士になることを夢見る青年が、小さな町の映画館に流れついたことから始まる騒動を描きだす。

主人公の青年を成田が、女優に憧れるヒロインを『プリンシパル 〜恋する私はヒロインですか?〜』(18)などの若手実力派女優・黒島結菜が演じるほか、永瀬正敏、高良健吾、井上真央、音尾琢真、竹野内豊らが脇を固める。そしてもちろん竹中直人、渡辺えり、小日向文世といった周防作品の常連キャストも登場。

約3か月にわたり行われたオーディションで、それぞれ100名ずつの中から抜擢された成田と黒島。2人を選んだ理由について周防監督は「日本映画のはじまりの頃はまだみんなが初々しく、その初々しさを2人から感じた」と明かす。それについて成田は「映画初主演で周防組。この世界にいる人間としては誰もが羨むようなことだと思っており、プレッシャーも感じておりますが、なにより安心感と信頼があるので這いつくばって真ん中に立っていようと思っています」と意気込みを語った。

また、周防監督は本作の制作意図について「日本映画の始まりの物語をエンターテインメントとして知っていただき、日本映画の歴史というものを感じてもらいたい」とその映画愛の強さをうかがわせるコメントも。日本屈指の職人監督が手掛ける映画ファン必見のノンストップエンターテインメント『カツベン!(仮)』は2019年12月から公開される。続報に期待したい!

文/久保田 和馬

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