吉田羊「泣いちゃう」と大感激!佐野玲於から「羊さんを救うアイテムになれば」と内緒のプレゼント
村上春樹の短編作品を映画化した『ハナレイ・ベイ』(公開中)の公開記念舞台挨拶が10月20日に新宿ピカデリーで開催され、吉田羊、佐野玲於(GENERATIONS from EXILE TRIBE)、村上虹郎、松永大司監督が登壇。吉田が「俳優としてターニングポイントとなった」と力を込める作品の公開を祝い、佐野がサプライズで吉田にプレゼントを贈った。
ハワイのカウアイ島にあるハナレイ・ベイで、一人息子をサーフィン中の事故で亡くしたシングルマザー・サチ(吉田)に訪れる出来事を描く本作。
吉田は「女優人生において大切な存在になった。共に闘った戦友だと思っている」と松永監督に絶大な信頼を寄せ、「原点に立ち返らされる想いがした。監督は本作を撮った後もどんどん先に進んでいる。うっかりしていると、あっという間に置いてけぼりをくらうなと焦る気持ちにもなったし、またいつか監督に『吉田さんと一緒にやりたい』と思っていただけるような俳優になりたい」と真摯な眼差し。「ターニングポイントになった作品」と本作への並々ならぬ想いを明かした。
特別な情熱を持っていたのは、サチの息子役を演じた佐野も同じで「サチみたいな人はたくさんいると思う」と切り出し、「友人や仲間が亡くなってしまうとか、自分にもそういうヤツがいますし。そういった人にとって、一歩踏み出せるような映画になっていたら、自分も参加した意味がある。自分も映画を観て、救われた部分がある」と告白。「(事務所の)大ボスのHIROさんも絶賛してくれた」と笑顔をこぼしていた。
また佐野は、撮影地となるハワイで「羊さんにプレゼントを買っていた」そうで、ステージで吉田に「今日、渡します」とサプライズのプレゼント。一生懸命に選んだのはアメジストのパワーストーンで、「羊さんを救うアイテムになればいいなと思って。お守り的な感じ。お忙しいから、羊さんを支えるものになれば」と心のこもった贈り物だった。
「ええ!?」と突然のプレゼントに驚いていた吉田は「相当うれしいです。私の誕生石はアメジストなんです。息子の愛を感じる」とニッコリ。「やだ、泣いちゃう」と大感激すると、佐野は「ダメですよ、いっぱいカメラ来ていますから」とお茶目に語り、会場の笑いを誘っていた。
取材・文/成田 おり枝