スタローンの魂を受け継ぐ男、マイケル・B・ジョーダンが『クリード』への想いを語る!

インタビュー

スタローンの魂を受け継ぐ男、マイケル・B・ジョーダンが『クリード』への想いを語る!

「ロッキー」シリーズの新章として全世界で大ヒット&高評価を獲得した『クリード チャンプを継ぐ男』(15)の待望の続編『クリード 炎の宿敵』が2019年1月11日(金)に日本公開される。このたび、新章の主人公アドニス・クリードを演じるマイケル・B・ジョーダンが本シリーズへの想いを語るインタビューを独占入手した。

前作で父アポロ・クリードを超えるボクサーになるため、父の親友で永遠のライバルであったロッキー・バルボアとともに頂点を目指したアドニス。本作では、父の命を奪ったイワン・ドラゴの息子ヴィクターから挑戦状を突きつけられることに。アドニスとヴィクター、そしてロッキーとイワンの宿命の対決が、33年の時を超えて幕を開ける。

「とてもよく考えたよ。でも簡単な質問だったし、簡単な答えだった」と、続編の出演オファーが来た時のことを振り返るマイケル。出世作となった『フルートベール駅で』(13)を皮切りに、前作や『ブラックパンサー』(18)でタッグを組んできた盟友ライアン・クーグラー監督は本作では製作総指揮に回り、代わりにメガホンをとるのは本作が長編2作目となる新鋭スティーブン・ケイプル・Jr.監督だ。

「僕とライアンには特別な絆があるんだ。僕たちの関係は、僕にとってとてもスペシャルだ。そしてライアンはスティーブンのことをよく知っている。親密な関係を持っていて、彼がこのプロジェクトに完璧な人材だとわかっていた。だから僕は彼のことを積極的に受け入れたんだ」と、クーグラー監督のスピリットを受け継いだスティーブンについて語るマイケル。そして「彼は『クリード』という作品の世界の中で、彼独自のビジョンを作り上げた。とても素晴らしい仕事をしたと思うし、僕とスティーブンの相性はとても良かった」と称賛した。

そんなマイケルは、高校生の頃に初めて「ロッキー」シリーズと出会い、その当時からファンであったことを明かす。「一生懸命、献身的に働き、情熱とハートを持っていればアメリカン・ドリームを実現できるんだって教えられたよ」。本作はその4作目にあたる『ロッキー4/炎の友情』(85)と密接な関係にある。本作に臨むにあたり、ロッキーを演じてきたスタローンから何かアドバイスがあったのか訊かれると、マイケルは「いつも彼は僕に協力してくれている。パンチのリズムやファイトシーンとかをもっと強烈に、もっと良く見えるようにしたり。彼の指導に従ってキャラクターや人間関係を築き、それにハートを足したんだ」と、本作のすべての面においてスタローンの存在が重要であることが明らかに。

40年以上にわたりこのシリーズを牽引してきたスタローン。元をたどれば、当時売れない俳優だったスタローンが自ら脚本を書き上げて売り込んだことからすべてがスタートしただけに、その思いはひとしおのようだ。スタローンのように40年後もアドニス・クリードを演じているか?と訊かれたマイケルは「誰にもわからないよ、そうなれば楽しいだろうね」と笑顔を浮かべながら「作品が良いものである限り、僕は演じつづけていきたいと思ってるよ」と結んだ。

文/久保田 和馬

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