これってほんとにホラー!?鬼才が仕掛ける『来る』のポップ&コミカル写真【画像13点】
『告白』(10)や『渇き。』(14)など、一筋縄ではいかない個性派作品を手がけてきた中島哲也監督の最新作『来る』が12月7日(金)から公開となる。迫り来る“何か”に脅かされる人々の恐怖を描く本作だが、意外にもポップな演出や、コミカルなシーンであふれているのだ!
そもそも『来る』は、第22回日本ホラー大賞で大賞を受賞した澤村伊智の「ぼぎわんが、来る」を、主演に岡田准一、共演に黒木華、小松菜奈、松たか子、妻夫木聡ら豪華俳優陣を招いて映像化したホラー映画。ある日、オカルトライターの野崎(岡田)の元に、身の回りで超常現象が頻発するという相談者の田原(妻夫木)が訪問。野崎は霊媒師の血を引くキャバ嬢・真琴(小松)と共に調査を開始するが、田原家に憑いている“何か”は安易に手を出せないほどの力を持っていて…と物語が展開していく。
中島監督作品の特徴といえば、ビビッドな色使いと、アニメやCGを大胆に取り入れたポップな画作り。ホラーとはいえ、『来る』にも監督ならではの映像世界は健在だ。例えば、妻夫木と黒木が演じる田原夫婦のシーンでは、おなかの子に話しかけたりする幸せカップルの穏やかな一コマはもちろん、2人の目がハートになるなど、CGを使ったポップな映像も。これだけ見ると、本作がホラーということがにわかに信じられないくらいの明るさだ。
とはいえ、これまで様々な怪作を世に送りだしてきた中島監督。ポップでコミカルな映像と、恐怖描写のギャップは凄まじく、ストーリーが進むごとにスケール感が増していくその展開には、ただただ引き込まれてしまう。
日本映画界を代表する鬼才監督が挑む、異色ホラー『来る』。未体験の恐怖を味わいたい人は、スクリーンでその世界観を体感してはいかがだろうか。
文/トライワークス
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