止まらない『ファンタビ』の勢い&『ボヘミアン』には賞レースからも熱視線が!
冬型の気圧配置になり、全国的に強い寒気に覆われた12月8・9日の週末動員ランキング。そんな冬の寒さを吹き飛ばすがごとく、洋画2本の熱いムーブメントが日本の映画界を席巻している。
『ファンタビ』がV3達成!洋画唯一の快挙にも輝く
土日2日間で動員35万1000人、興収5億1700万円をあげ、公開から3週続けて1位に輝いたのは『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』。これは興収73.4億円を記録した前作『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』(16)をしのぐ勢いで、さらに3週連続1位となるのは18年に公開された洋画では本作が初となる。
SNSにも、「結論=最高オブ最高!」、「衝撃のラストに震えた」という興奮の声が飛び交っており、その熱はいまだ冷めやらぬ様子。また、本作の持ち味である大迫力の魔法シーンを堪能しようと、4DやIMAX版にもリピーターが続出するなど、アトラクション的な楽しみ方をしている人も大勢いるようだ。
賞レースでも話題に!クイーンの勢いが止まらない!
『ファンタビ』の後にピタリとつけ、こちらも3週連続2位をキープしているのが『ボヘミアン・ラプソディ』。土日2日間で動員34万8000人、興収5億700万円をあげ、累計では動員320万人を突破し、興収44億円超えまであとわずかに迫っている。公開から5週が経つ本作だが、前週の興収対比で102%を記録しており、いまだ右肩上がりのヒット街道を進み続けている。
一方で、アカデミー賞の前哨戦とも言われるゴールデン・グローブ賞(ドラマ部門)にて、作品賞とあわせて、ボーカル、フレディ・マーキュリーを演じたラミ・マレックの主演男優賞へのノミネートが6日に発表された。これに対し、クイーンのギタリストであるブライアン・メイは「優秀なチームが、ノミネートという形で称えられたことに感激しています」とコメントし、ドラマーのロジャー・テイラーも「ワオ…なんてすばらしいチームだ!」と続け、興奮を隠せない様子だった。賞レースでも台風の目となり、今後のヒットの後押しにもつながりそうだ。
『来る』が初登場3位に来るぅぅぅ~!
初公開作品では、『告白』(10)の中島哲也監督&岡田准一のホラー『来る』が3位とし、唯一のトップ10にランクイン。土日2日間で動員10万1000人、興収1億3700万円をあげ、公開初日からの3日間累計では動員13万5000人、興収1億8000万円となっている。
今週末公開の作品には、『ドラゴンボール超 ブロリー』や『映画 妖怪ウォッチ FOREVER FRIENDS』に、「怪盗グルー」シリーズのイルミネーションの最新作『グリンチ』など、日米の大作アニメが登場。根強い人気を誇るシリーズ作品が多いだけに、上位に食い込めるか要注目だ!
文/トライワークス