アカデミー賞レースを快走する心温まる実話『グリーンブック』特報映像が完成!

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アカデミー賞レースを快走する心温まる実話『グリーンブック』特報映像が完成!

第76回ゴールデン・グローブ賞で作品賞(ミュージカル・コメディ部門)をはじめ主要5部門にノミネートされ、第91回アカデミー賞に向けた賞レースのトップコンテンダーとして快走を続ける『グリーンブック』(19年3月1日公開)の日本版特報映像が到着した。

本作は、人種差別が色濃く残る1962年を舞台に、ガサツなイタリア系の用心棒とインテリな黒人天才ピアニストの旅路を描いたヒューマンドラマ。無教養だが人間的に魅力に溢れるトニー・リップは、運転手兼用心棒としてカーネギーホールに住む天才ピアニスト、ドクター・シャーリーに雇われる。そして2人は、当時黒人が安全に旅をするために欠かせなかったガイドブック“グリーンブック”を道しるべに、偏見と差別が根強い南部に向けツアーを始める。

このたび解禁された特報映像では、フライドチキンを食べたことがないというシャーリーに「黒人なのに?」とストレートに偏見をぶつけるトニーと、それに皮肉で返すシャーリーの姿から幕を開ける。人種はおろか性格さえも正反対な2人は前途多難な旅の中で次第に理解を深め会っていく。そんななか、シャーリーが「黒人である」という理由だけで入店を拒否される姿を目の当たりにしたトニーは、理不尽な現実に苛立ちを覚えるように…。

トニーを演じるヴィゴ・モーテンセンと、シャーリーを演じるマハーシャラ・アリはともにゴールデン・グローブ賞と、最重要前哨戦として知られるアメリカ映画俳優組合賞にノミネート。アカデミー賞候補入りの期待も益々高まっている。またメガホンをとった、『メリーに首ったけ』(98)などコメディ映画の名手として知られるファレリー兄弟の兄ピーター・ファレリーもゴールデン・グローブ賞にノミネート。これまでの作風からのイメージチェンジに大きな注目が集まっている。

世界中に人種差別が根強く残る現代にも通じるメッセージが数多く込められている本作は、プロデューサーを務めるニック・バレロンガが父トニー・リップから聞かされたエピソードを映画化した“まさかの実話”。ユーモラスに描きだされる人種を超えたあたたかな友情の物語に、きっと誰もが爽やかな感動を味わうことだろう。今後のアカデミー賞に向けた動きと共に、本作から目が離せない!

文/久保田 和馬

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