ゴールデン・グローブ賞受賞の『女王陛下のお気に入り』、監督&3人の女優が明かす魅力とは?
先日発表された第76回ゴールデン・グローブ賞で主演女優賞<ミュージカル・コメディ部門>に輝き、また英国アカデミー賞では最多となる11部門12ノミネートを獲得した『女王陛下のお気に入り』(2月15日公開)。このたび本作から監督&キャストが作品の見どころを語る特別映像が到着した。
本作は18世紀初頭、フランスと戦争状態にあるイングランドを舞台に、虚弱な女王アンと彼女の幼なじみで絶大な権力を振るうレディ・サラの前に、サラの従妹で没落したアビゲイルが現れることから幕を開ける。戦争の継続をめぐる政治的駆け引きがつづく中、貴族への返り咲きを狙うアビゲイルは、サラとの友情を育みチャンスを得るが、そこには数々の試練が待ち受けていた。
このたび到着した特別映像では、美しい宮廷を舞台に巻き起こる女たちの愛と権力をめぐる複雑な関係性を、ギリシャ出身の鬼才ヨルゴス・ランティモス監督を筆頭に、アビゲイル役のエマ・ストーン、アン女王役のオリヴィア・コールマン、レディ・サラ役のレイチェル・ワイズが語っていく。
「3人の女性全員を主人公にするアイデアに興味をそそられた」と明かすランティモス監督は「特定の悪役も被害者もいない。悪役と被害者がコロコロ変わっていく」と、3人の女優たちそれぞれが持つ複雑なキャラクター性を見どころとして挙げる。また、オリヴィアも「3人が平等に描かれている。関係の描き方がとても斬新」と大絶賛。本作への期待がますます高まる映像に仕上がっている。
昨年秋にヴェネチア国際映画祭で銀獅子賞(審査員大賞)と女優賞のダブル受賞を果たしたことを皮切りに、第91回アカデミー賞の有力候補の一角として大きな注目を集めてきた本作。ゴールデン・グローブ賞につづいてアカデミー賞でもオリヴィアが“戴冠”するのか。賞レースの行方を見守りながら、本作の日本公開を待ちたい!
文/久保田 和馬