ヒロインに大抜擢!松山メアリが語る『牙狼』の魅力とは?

インタビュー

ヒロインに大抜擢!松山メアリが語る『牙狼』の魅力とは?

『ゼイラム』(91)の雨宮慶太監督が、全編フルデジタル3Dで描いた映画『牙狼 GARO RED REQUIEM』(10月30日公開)。魔獣と戦う黄金騎士ガロ=冴島鋼牙(小西遼生)と共に活躍するヒロイン、魔戒法師・烈花は、軽やかなアクションと勇ましくも可憐な存在感で見る者を魅了する。その烈花を演じた松山メアリは、新体操全国大会に2度出場という経歴を持つ。

「『牙狼』は、新体操の経験だけが最初の頼りでした。烈花役に決まった時、『本当に!どうしよう』って、実は戸惑ったりしたんです。私が戦って様になるの?とか、世界観がわからないしとか。それと雨宮監督が怖いらしいとか…」。

戸惑いと恐怖を抱え撮影に挑んだ彼女。でも実際は「毎日が部活動より刺激的で、楽しかった」という。怖いと聞いていた監督も「お嬢さんと私が同い年だそうで“娘を気遣うお父さん”みたいに接してくださいました。私を怒らないのを不思議に思った小西さんが監督に尋ねたら『松山には怒れないんだよねぇ』と漏らされて(笑)」。

もちろん彼女自身の素質も良かったのだろう。それでも、この人懐っこい笑顔を曇らせるのには抵抗があったのでは? そんな爆弾的にキュートで明るい松山と、暗い過去を背負った男勝りな烈花は、全くかけ離れたタイプに見えるが、本人はどう思っていたのか?

「負けず嫌いなところが一緒でした。現場では『(松山は)フニャフニャしてる』とか言われてましたけど(笑)。一応、体育会系なので『烈花になるんだ!』『頑張りぬくんだ!』という気持ちを込めて、彼女に近づいていきました」。

「烈花のイメージがつかめず、初めは大変でした」とも明かす松山は、その負けず嫌いな気持ちをきっかけに、女に生まれたゆえ魔戒騎士になれなかったものの、魔獣にも鋼牙にも負けたくないという烈花の強い意志を演技に投影していった。そこへさらに、セクシーなコスチュームと生脚のアクション、さらに3D効果も乗っかり、彼女の魅力は何倍にも膨れ上がった。

「ショートパンツはキックする姿が綺麗に映えるんですよね。インナーも丁寧に作り込まれていて…。撮影が終わった時、『衣装、どうするんですか?』と聞いたりしましたから(笑)。コートを脱ぐシーンもあるので、そこで細部を是非チェックしてもらいたいです」。

「武闘場での演舞や、鋼牙に看護されるシーンも素敵です」と見どころを次々挙げる彼女。なかでも意外に苦労したのが横笛を吹くシーンだった。「指の運びと息継ぎをきっちり覚えて演技しますから、結構大変でした。見通しの良い丘で吹くシーンでは、最初撮った時、強風が収まらなくて、衣装が妙になびいちゃったりして。監督も『イメージと違う』と最後の最後に撮り直したんです。それくらい横笛のシーンは、映画でも重要だったりするんです」と、ちょっと気になる発言も。

「今まで自分の作品は冷静に見られなかったんです」という松山も、今回は既に2度鑑賞。「3D効果もすごくて『あぁ、私が飛び出している』って、見入っちゃいました」とも。「オープニングクレジットで、私の名前を監督の独特な筆字で書いていただいて、それも飛び出して見えるのが嬉しくて! 本当は撮影中、台本に名前を書いていただきたかったんですけど、言い出せなくて」と、そんなシャイな一面も。本作にはそんな松山メアリの魅力がたっぷり詰まっている。是非とも劇場で彼女の魅力を堪能してもらいたい。【トライワークス】

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