選手の怒号も…映像に残されたプロ野球のシビアな世界。春季キャンプ前に見返したい、DeNA密着映像の数々
プロ野球、横浜DeNAベイスターズに1年間密着し、試合では見られない選手の葛藤などを映してきたファン必見の公式ドキュメンタリー映画『FOR REAL』。その第6弾として、2018年シーズンに密着した『FOR REAL-遠い、クライマックス。-』の特別仕様版Blu-rayが1月26日より発売となった。
ベイスターズの2018年シーズンと言えば、前年にシーズン3位からクライマックスシリーズを勝ち上がり、日本一は逃したものの、日本シリーズで福岡ソフトバンクホークスから2勝を上げるなど、その戦いぶりから、開幕前は優勝と予想する野球解説者も少なくなかった。
ところが、4月に1位となった時期こそあれ、故障者が続出し、交流戦では筒香嘉選手、ホセ・ロペス選手らがスタメンから外れるなど打線が不振に。投手陣も守護神・山崎康晃選手が8月に打ち込まれるなど、最下位に沈む期間も少なくなく、最終的にクライマックスシリーズ進出を逃す4位となってしまった。
映像ではそんなチームの浮き沈みを冷静に切り取っていく。8月に救援失敗を繰り返し、ロッカールームに戻ってきた山崎選手を追うカメラに対し、「ヤスアキの気持ちを考えろ!」と怒り、「カメラを止めろ!」と迫るロペス選手の姿は、撮影を担当した辻本和夫監督も本作の中で特に印象に残ったシーンだと語っている。
すでに発売中のDVDとBlu-rayには、映像特典として2011年12月に初代GMに就任し、現在のベイスターズの礎を築いてきた高田繁氏が7年間を振り返るインタビューや、“ゴメス”の愛称で知られ、度重なる登録名変更で話題を呼んだG後藤武敏選手とサイドから切れ味鋭い変化球を投げ込み、中継ぎとして活躍を見せた加賀繁投手2人の引退セレモニーの模様も収められている。
また、今回発売される特別仕様版Blu-rayには、新人王に輝いた東克樹選手やホームラン王に輝いたネフタリ・ソト選手ら5名のロングインタビューや、5月のセ・パ交流戦でシーズン初ヒットとなるサヨナラタイムリーを放った山下幸輝選手に迫った「涙のサヨナラ」などの追加の特典映像が楽しめる。
本作を観ると、横浜DeNAベイスターズの前身である大洋ホエールズの監督を務め、1960年に日本一に導いた名将・三原脩氏の名言“野球は筋書きのないドラマである”という言葉が心にしみるはず。ぜひ、2月1日(金)からはじまるキャンプに向けてテンションを高めていってほしい。
文/トライワークス
発売中 ¥15,000(税込)
※横浜DeNAベイスターズ オフィシャルwebショップ、
横浜DeNAベイスターズ BAYSTORE各店で購入可能