稲垣吾郎、あふれる仕事への情熱!岐路支えたのは仲間「手を取り合って進んでいける」
17年9月に草なぎ剛、香取慎吾と共に「新しい地図」を立ち上げ、再スタートを切った稲垣吾郎。新しい環境になって、初めて単独主演を務めた映画『半世界』(公開中)について、稲垣は「再スタートにふさわしい作品になった」とニッコリ。岐路に立った男の“不安と希望”を描く物語に、共鳴する部分もあったと告白する。新たな旅立ちには、稲垣自身「もちろん不安もあった」そうだが、「通じ合っている者同士が手を取り合っていれば、なんとか進んでいけるかなというところからのスタート。ファンの方の声もすごく励みになった」と、原動力となったのは、仲間たちの存在だという。「ここ2、3年は僕ら一人一人もいろいろと感じるものがあった。忘れられない数年だった」と振り返る激動の日々や、「いままでは、グループに対してどう貢献していくかを一番に考えてきた」という彼の中に、いま見えてきた“役者・稲垣吾郎”の姿。「仕事をいっぱいしたいです!」というあふれる希望までを語ってもらった。
阪本順治監督による完全オリジナルストーリーとなる本作。父から受け継いだ仕事をなんとなくこなし、家庭を顧みない炭焼き職人の紘(稲垣)が、同級生との再会をきっかけに、仕事や家庭と真剣に向き合おうとする姿を描く。
新境地に喜び!「新しい一歩を踏みだす個人のお仕事として、このうえない作品」
煤だらけになって働く、炭焼き職人・紘役を演じた稲垣。家のことは妻に任せっぱなしというダメな夫&父親でもある紘は、稲垣が演じるには新鮮な役どころに感じられる。阪本監督から役を受け取った時は「僕自身もすごく驚いた」そうで、「ちょうど『新しい地図』を立ち上げたころですね。俳優としては、いままで体験したことのないような現場や、演じたことのない役、作品を常に追い求めていくものなので、『これは自分を変えてくれる作品になるのかな』という予感もしました」とワクワクしたという。
「僕はこれまで、都会的なイメージの役や超人的な役、あとはヒールとか(笑)。そういった役が多くて、あまり“どこにでもいる普通の人”というのは、やったことがなくて」と自認しつつ、「不完全で不器用なところも含めて、人間味あふれるキャラクターだと思いました」と紘役を分析。「自分の魅力に気づいていなくて、自分に無関心な役というのは、初めてかもしれないですね。これまではどちらかというと、ナルシスティックな役が多かったから」と楽しそうに笑い、「新しい一歩を踏みだす個人のお仕事としては、このうえない、ふさわしい作品になるなと思いました」と新境地への想いを吐露する。