稲垣吾郎、バラの花束をプレゼント!池脇千鶴は「不器用なお父さんだった」と微笑み
第31回東京国際映画祭で観客賞を受賞した、稲垣吾郎の主演映画『半世界』が2月15日(金)より公開される。それに先立ち、2月14日の19時より全国75館中継舞台挨拶つき先行上映が実施され、主演の稲垣、池脇千鶴、渋川清彦、阪本順治監督が登壇した。稲垣は「僕にとって新しい景色を見せてくれた、そういう映画になりました」と手応えを口にした。
本作は、悩み多き39歳という人生の折り返し地点を迎えた男性3人が、家族や友人との絆など、大切なものに気づかされていくという人間ドラマ。稲垣は、主人公の素朴な炭焼き職人の高村紘役を、池脇は妻の初乃役を、渋川は紘の同級生、岩井光彦役を演じた。
稲垣は、妻で1人息子の母親でもある初乃を演じた池脇に「本当にお母さんに見えた。お母さんとしてそこにいてくれたので」と言うと、池脇も「本当にお父さんでしたよ。不器用なお父さんで…」と互いをねぎらった。
また、MCより「このなかで一番不器用だと思う人は?」と質問された4人。すると、それぞれがバラバラに1票ずつ入ることに。稲垣が不器用だと指差した阪本監督は「器用な人は、時代の潮流ばかり追いかけて、目移りばかりして短命なんです。吾郎はここまでやってきたわけですから。器用さがあれば、こんなにはついてこなかった」と稲垣の不器用さを称えた。
稲垣が「器用である必要はないってことですか?」と尋ねると、阪本監督は「器用な人、好きじゃないでしょ」と聞き返した。
最後にバレンタインデーということで、稲垣から池脇にバラの花束をプレゼントし、笑顔でフォトセッションを行った。
また、舞台挨拶後に囲みの会見も開催。稲垣は「新しい地図」として独立後、初の主演映画となった本作への想いと、今後の抱負についてコメント。「新しいスタートの作品でもあったけど、第1作目の作品としてはすばらしい作品でした。僕も映画はすごく好きですし、観るのも大好きですが、いままで出演本数は少なかった。これからはいっぱい参加させていただきたいです」と力強く語った。
取材・文/山崎 伸子