ホラー映画の鬼才が“リミッター”を突破!恐怖×エロティシズムの問題作が連続公開
「リミッターを外せ!」を合言葉に、タブーとされる題材を扱い、クリエイターたちの感性と才能が爆発した“ジャンル映画”の中でも特にエッジの立った作品をKADOKAWAとハピネットが共同で開発・発信していく「ハイテンション・ムービー・プロジェクト」が始動。このたび、その第1弾となる『殺人鬼を飼う女』が4月12日(金)から公開されることが決定した。
本作は、2010年に角川ホラー文庫から刊行され、上質なサスペンス要素とエロティックで大胆な描写で話題を呼んだ、大石圭の同名小説を原作にしたサスペンス・ホラー。幼い頃に義父から性的虐待を受けたことで、異なる4つの人格と支え合いながら共存するようになった女性・キョウコ。ある時、マンションの隣人が憧れの小説家だと知り恋心を抱くようになるのだが、それをきっかけに彼女の周りで謎の死が相次ぎ、徐々に均衡が崩れはじめていく…。
メガホンをとるのはJホラーの第一人者、中田秀夫監督。昨年公開された『スマホを落としただけなのに』(18)が大ヒットを記録し、今年公開される『貞子』(5月24日公開)で「リング」シリーズへの復帰を果たすことも大きな注目を集めている。本作について「エロス+サスペンスという、私が追求し続けたいジャンルの組み合わせ」と語る中田監督は、自ら「自信作です」と明言。
また主演を務めるのは、中田監督とは『ホワイトリリー』(15)以来のタッグとなる飛鳥凛。そして主人公の中に潜む別の人格を大島正華、松山愛里、中谷仁美がそれぞれ演じる。1人の女性が持つ4つの人格を4人の女優陣がミステリアスかつ官能的に演じ分けるという画期的な演出にも注目だ。ほかに、水橋研二や根岸季衣といった名バイプレイヤーが脇を固める。
さらに、はやくも本プロジェクトの第2弾となる『アンダー・ユア・ベッド』が今年夏に公開されることも決定。悲惨な環境にある女性を救おうとする狂気の愛を描く同作は、『殺人鬼を飼う女』と同じく大石の小説を原作に、『バイロケーション』(13)や『劇場版零〜ゼロ〜』(14)で知られる安里麻里監督がメガホンをとる。
ホラー映画界の鬼才たちが自らのリミッターを破って閉塞気味の映画界に一石を投じるという、“ジャンル映画”ファンならずとも必見の本プロジェクト。今後の動向に期待すると共に、まずは連続公開される2作の続報に注目していきたい!