『未来のミライ』日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞を受賞!上白石萌歌が感涙
第42回日本アカデミー賞授賞式が3月1日にグランドプリンスホテル新高輪で開催され、最優秀アニメーション作品賞には、細田守監督の最新作『未来のミライ』が輝いた。細田監督は欠席となり、制作会社スタジオ地図の齋藤優一郎プロデューサー、声優を務めた上白石萌歌、黒木華、役所広司がステージに上がり、喜びを語った。
本作は、甘えん坊の4歳の男の子“くんちゃん”と、未来からやってきた妹“ミライちゃん”が繰り広げる冒険を描く物語。アニメ界のアカデミー賞と呼ばれる第46回アニー賞の長編インディペンデント作品賞を受賞したほか、米国の第91回アカデミー賞でも長編アニメ賞にノミネートされるなど、海外でも高い評価を受けている。また細田監督は、『時をかける少女』(06)、『サマーウォーズ』(09)、『おおかみこどもの雨と雪』(12)でも同賞を獲得している。
プロデューサーは「細田監督の実際の子どもたちをモデルに、監督が発想をはじめた作品。何気ない日常のなかにこそ、輝き、や喜び、驚き、奇跡があるということをたくさんの方々と一緒に共有して、確認し合えたことをとてもうれしく思います」と喜びを噛み締めた。
“くんちゃん”の声を務めた上白石は、涙ながらに「すごくびっくりしています。私にとってもすごく大切な作品」とコメント。「初めての声優のお仕事で、しかも4歳の男の子。大きな壁がたくさんあったんですが、自分のすべてを、命を吹き込めた大切な作品が、こんな名誉ある賞をいただけてうれしく思います」と大感激で、「細田監督、おめでとうございます」とメッセージを送った。
“ミライちゃん”役の黒木は「細田さんとはご一緒するたび、いろいろな世界に連れて行ってもらえる。自分の未来にも思いを馳せた」と思い出深い作品になったようで、「こんなにかわいいお兄ちゃんと一緒に、壇上に立てることがうれしい」と上白石を見つめてニッコリ。“じいじ”役の役所は「細田監督のファン。すばらしい作品になると確信していました」と力強く語っていた。
ほかに優秀アニメーション作品賞を受賞したのは、『ドラゴンボール超 ブロリー』、『ペンギン・ハイウェイ』、『名探偵コナン ゼロの執行人』、劇場版『若おかみは小学生!』。
取材・文/成田 おり枝
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