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食に対する考え方が変わる衝撃ドキュメンタリーが2本連続公開

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食に対する考え方が変わる衝撃ドキュメンタリーが2本連続公開

百年に一度の不況だといわれるが、まだまだ食べるものには困っていないのが日本。空腹を感じれば、どんな時間でも飛び込める24時間経営のコンビニやファミレスがあり、不況で薄くなった財布に合わせて、300円以下で牛丼やハンバーガーが食べられる。

水や空気のように、存在して当たり前のものだと考えてしまいがちな食べもの。そんな“食”をテーマにした2本のドキュメンタリー『フード・インク』(1月22日公開)と『ありあまるごちそう』(2月19日公開)が公開される。

『フード・インク』は、本年度アカデミー賞長編ドキュメンタリー部門にノミネートされ、本国アメリカでは問題作『ザ・コーヴ』(10)を上回るヒットを記録した作品。より多くの鶏肉を得るために、従来の半分の期間で科学的に育てられる養鶏場の食用鶏たち、約90%の食品に遺伝子組み換え品種のコーンや大豆成分が含まれているスーパーマーケットの食料品売場など、利益優先で健康を顧みない食のシステムに人々が取り込まれている実態を暴き出していく。

もう一本の『ありあまるごちそう』は、徹底したマーケティングとオートメーション生産によって、食べられる経済力を持つ者だけに食べものが集中する現状を見つめた作品。大量に生産、捕獲される一方で、“見栄えが良くない”“消費者に好まれない”という理由で破棄される食べ物。人類が120億人を養えるだけの食料を生産しながら、毎日10万人もの人が餓死し、10億人が栄養失調になっているという状況には驚かされるはずだ。

この2本を見てしまうと、ふと何かを口に運ぶたびにその重さをひしひしと感じてしまうはず。普段、食に関して無頓着だった人は、これらの作品を見て、その大切さを改めて実感してみてはいかがだろうか。【トライワークス】

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