愛する女性をベッド下から監視…『アンダー・ユア・ベッド』で高良健吾が怪演!
「リミッターを外せ!」を合言葉に、タブーとされる題材を扱いクリエイターたちの才能と感性を思うままに爆発させてもらい“ジャンル映画”の中でも特にエッジの立った作品をKADOKAWAとハピネットで共同製作するプロジェクト『ハイテンション・ムービー・プロジェクト』。その第二弾となる作品である『アンダー・ユア・ベッド』で高良健吾が主人公の三井直人を演じることが発表された。
原作は大石圭の同名小説で、誰からも必要とされず、存在を忘れられてきた三井。三井は学生時代に初めて名前を呼んでくれた女性と11年ぶりの再会をはたすが、目の前に現れた彼女は別人のように変わっていた。彼女になにが起こっているのか探るべく、三井は自宅に侵入し、ベッドの真下で彼女を監視し始める…。
今作で高良健吾は、愛する彼女への一途で純粋な思いと、孤独のため常軌を逸した行動に出てしまう繊細かつ悲哀に満ちた男を表現する。ドラマ「ごくせん」(第2シーズン・05)でデビュー後、『蛇にピアス』(08)で脚光を浴び、近年も『軽蔑』(11)や『横道世之介』(12) 、『きみはいい子』(15) といった作品で主演を演じるなど、日本映画界において実力派の地位を築いている。着実にキャリアを重ねる高良の新たな新境地としても期待が高まる。
加えて、本作でメガホンをとった安里麻里監督は『クリーピー 偽りの隣人』(16)の黒沢清監督や『抱きしめたい 真実の物語』(14)の塩田明彦監督などの助監督を経て、04年に『独立少女紅蓮隊』でデビュー。歯切れのよい演出で高い評価を得る。14年に監督した『バイロケーション』(13)ではホラー要素と謎解きミステリー、人間ドラマを融合させるなど、各方面で絶賛を浴びるなど、若手注目株の監督だ。
高良が屈折した愛のために、加速度的に暴走していく男を演じる今作をぜひ劇場で堪能してほしい。
文/編集部