蒼井優、江口洋介に「人の話を聞かない」とダメ出し
おいしいケーキが人々を幸せにする。そんなハートウォーミングな映画『洋菓子店コアンドル』(2011年2月11日公開)の完成披露試写会が11月11日、新宿明治安田生命ホールで開催。江口洋介、蒼井優、深川栄洋監督が舞台挨拶に登壇したが、蒼井が江口の意外なキャラクターを暴露し、会場は終始笑いに包まれた。
元天才パティシエ・十村遼太郎(江口洋介)と、恋人を追って上京したなつめ(蒼井優)。ふたりがスイーツ作りを通して、人生を切り開いていくという心温まる感動作『洋菓子店コアンドル』。本作でふたりは初共演を果たした。互いに印象を尋ねられると、江口は蒼井に対してこう答えた。「イメージ通り、ナチュラルというか自然で、素朴。その反面、意外な一面も。彼女はすごくお酒が好きで。あ、これ以上は言えない(苦笑)」。
蒼井は江口に対して「テレビ、映画では、男らしいイメージがありましたが、お会いしたらそのままで。本当に器が大きくて」と、最初に褒めたたえた後で、「でも、本当に人の話を聞かない方で。監督に何か聞いても、他の人に話し始めたり(笑)」とツッコミ。江口が「彼女、すごく人間を観察してるんですよ」と苦笑いすると、蒼井は続けて「共演者やスタッフの方はみんな気付いてました。でも、見てて飽きない方でした」と満面の笑みでコメントした。
この後も、蒼井の江口へのツッコミトークが続く。江口が本作について「見てるだけで楽しくなる宝石のようなケーキがいっぱい出てきます。でも、過去の話や人間ドラマが入ってきたりして、ビターな部分もある。そんなビター&スイートな映画になってるんです」と語ると、蒼井が「先程、取材を受けたんですが、ビター&スイートって、カンペに書いてあった言葉で。すごくおかしくて、もう耐えられない」と、笑いをこらえるのに必死な蒼井を見て、会場は大爆笑。
バラエティあふれるおいしそうなスイーツも本作のもう1つの主役だ。そこで会場には、大きなデコレーションケーキが用意された。本作の脚本も手がけた深川監督は、映画についてこうアピール。「日本の映画でケーキを題材にした映画ってないんじゃないかなと。本作は、とても豊かな映画だと思います。いろんな人生を持ち寄って作りました。見終わったら、きっと元気になれるのではないかと」。
確かに、エンドロールが流れる頃には、とてもハッピーな気分になっている『洋菓子店コアンドル』。本作を見た後は、きっとケーキ店に寄りたくなるので、お店をチェックしてから出かけるのが良いかも!?【Movie Walker/山崎伸子】