役所広司、佐藤浩市、桜庭ななみが田中邦衛の喜びの雄叫びに大ウケ|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
役所広司、佐藤浩市、桜庭ななみが田中邦衛の喜びの雄叫びに大ウケ

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役所広司、佐藤浩市、桜庭ななみが田中邦衛の喜びの雄叫びに大ウケ

「四十七人の刺客」で知られる池宮彰一郎の時代小説を映画化した『最後の忠臣蔵』(12月18日公開)の完成披露試写会が、12月7日に丸の内ピカデリーで開催。役所広司、佐藤浩市、桜庭ななみ、田中邦衛、杉田成道監督が登壇し、鏡割りの大ヒット祈願を行った。

武士の忠義を描く忠臣蔵を、新鮮な切り口で描いた本作では、赤穂浪士の吉良邸討ち入り事件で生き残ったふたりの武士のその後を描く。メガホンをとった国民的ドラマ「北の国から」で知られる杉田成道監督は「スタッフの平均年齢は70歳を超えています。老人パワーで古き良き日本映画を再現しようと思いました」と高齢のスタッフをねぎらった後、役所広司と佐藤浩市の共演について「日本のデ・ニーロとアル・パチーノがやってます」と、おちゃめにアピールした。

監督の言葉を受けた主演の役所は「その70歳を超える老人の方々が、若者たちを寝かせないくらい、仕事を夜中までやり続けました。とても素晴らしい現場でした」と力強くコメント。佐藤は本作について「監督から以前に“清貧”という言葉を聞きましたが、日本人のDNAにそれが脈々と受け継がれていることを、この作品で感じてもらえると思います」と語った。

『ラストサムライ』(03)のワーナー・ブラザース配給で贈る『最後の忠臣蔵』は、10月にロスで行ったプレミア上映で高く評価され、時代劇としては異例の日米同時公開が決定した。このプレミアに参加した役所は「上映前に、この人たち(外国人たち)は忠臣蔵を知らずに、この映画をどうやって見るんだろうと、期待半分、不安半分でしたが、終わった後は、すごい拍手とスタンディングオベーションで迎えてもらいました」と語った。美しい着物姿で登壇した桜庭もプレミアに参加したという。「その時もお着物で参加させてもらいました。最後にはたくさんの方に拍手してもらい、感動しました」と愛らしい笑みを浮かべた。

面白かったのは、「北の国から」で杉田監督とがっつり仕事をしてきた田中邦衛。「杉兄のおかげで、今回役所くんや佐藤くんと一緒に出演させてもらうことができた」としみじみ語ってから「杉兄、おいら、幸せだい!」と喜びの歓声(雄叫び!?)をあげ、会場をどっと笑わせた。

その後、舞台である赤穂の名物“塩”で鏡割りをした後、役所の「静かな映画ですが、優しさにあふれた映画です」という締めの言葉で舞台挨拶は終了した。

これまで見たことのない忠臣蔵の切ないサイドストーリーで見る者の心をふるわせる『最後の忠臣蔵』。役所と佐藤の迫力ある殺陣のシーンや、桜庭扮する姫の凛とした美しさなど、時代劇の醍醐味が詰まった質の高い時代劇をじっくりと堪能したい。【MovieWalker/山崎伸子】

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