クリスチャン・ベールが闇を抱えた英雄に!『荒野の誓い』日本公開が決定
稀代の演技派俳優として知られ、驚異的な大変身を披露した『バイス』(18)で第91回アカデミー賞主演男優賞にノミネートされたことも記憶に新しいクリスチャン・ベールが主演を務める西部劇『Hostiles(原題)』が、『荒野の誓い』の邦題で9月6日(金)から日本公開されることが決定した。
本作の舞台は1892年のアメリカ、産業革命によって辺境の地が急速に開拓地や街へと変貌を遂げつつあるニューメキシコ州。インディアン戦争の英雄だった騎兵隊大尉のジョーは、かつて宿敵関係にあったシャイアン族の長イエロー・ホークとその家族を部族の所有地があるモンタナ州へ護送する任務に就く。しかしその行く手に待ち受けている相次ぐ急襲。危険に満ちた旅の中で、ジョーとイエロー・ホークは互いに協力し合うことに…。
メガホンをとるのは『クレイジー・ハート』(09)や『ブラック・スキャンダル』(15)など作品を発表するたびに高評価を獲得するスコット・クーパー監督。『ファーナス/訣別の朝』(13)に続いてクーパー監督とのタッグとなるベールは、戦争の英雄でありながら深く暗い闇を心に抱えたジョーの魂の救済を体現し、ストイックな個性を遺憾なく発揮していく。
共演陣には『ゴーン・ガール』(14)でアカデミー賞主演女優賞にノミネートされたロザムンド・パイクに、『アバター』(09)にも出演したネイティブ・アメリカンの名優ウェス・ストューディ。さらに『ガルヴェストン』(公開中)で主演を務めるベン・フォスターに、人気急上昇中の若手スターとして世界中から大きな注目を集めているティモシー・シャラメらが脇を固める。
豪華なキャスティングはもちろんのこと、日本人撮影監督マサノブ・タカヤナギの手腕によって切り取られるダイナミックで美しいアメリカの原風景と、激しい騎馬戦や銃撃戦、夜襲といったアクションの数々など魅力が満載の本作。今なお絶大な人気を誇る西部劇というジャンルに新風を巻き起こすハイクオリティなウェスタン・ノワールを、是非とも劇場で堪能してほしい。
文/久保田 和馬