三吉彩花、矢口史靖監督は「優しくて穏やか」だが、こだわりのシーンは「20テイク撮りました」と激白
『スウィングガールズ』(04)の矢口史靖監督最新作『ダンスウィズミー』(8月16日公開)のトークイベントが、ワーナー・ブラザース内幸町試写室で開催され、三吉彩花、やしろ優、chayが登壇。矢口組の撮影秘話を3人がクロストークした。「矢口監督はとても優しい。現場も穏やか」という意見は3人とも一致したが、そのあとで驚くべき監督のこだわりぶりも暴露された。
三吉が演じる一流商社のOL、鈴木静香は、ある日「曲が流れると、歌わずに、踊らずにいられない」という催眠をかけられる。静香はその後、あらゆる音を聞くと、ミュージカルスターばりに歌って踊り出してしまう体質になってしまう。
オーディションで500人もの候補の中からヒロインに抜擢された三吉だが「いままでいろいろなドラマや映画のお仕事をさせていただいたなかで、いちばん大変な作品でした。すべてが大変でした」と、歌や踊りのレッスンや、演技に四苦八苦したことを告白。
「不安がありながら、何回も泣きましたし、練習に行きたくないと思った日もありましたが、終わってみると頑張ってよかったなと思いました」と笑顔を見せた。
また、矢口監督の現場について三吉は「罵声を挙げたり、怒ったりするスタッフさんが一人もいない穏やかな現場でした」と言うと、やしろたちも大いにうなずく。だが、三吉とムロツヨシとのシーンでは20テイクも撮ったことが明かされた。三吉は「15テイクを超えると監督も正解がわからなくなってきたらしく。それでもちゃんとスタッフさんは待ってくださった。『OK!』が出た時、達成感がすごかったです」と語った。
やしろも「映画監督は『ちげえんだよ!』と怒られるのかと思ったら、矢口監督はすごく優しくて。演出もわかりやすいように伝えてくれました」と感謝すると、演技初挑戦のchayも、絶叫するシーンで「監督が別途、叫びレッスンをしてくださった」と感激しきりだった。
取材・文/山崎 伸子