“本能”で演じる天才女優ミリー・ボビー・ブラウン「鉄の心は持っていない」15歳の素顔

インタビュー

“本能”で演じる天才女優ミリー・ボビー・ブラウン「鉄の心は持っていない」15歳の素顔

Netflixオリジナルドラマ「ストレンジャー・シングス 未知の世界」への出演で、無名の子役からカルバン・クラインのモデルを務めるまでのスターダムへと、一気に上り詰めたミリー・ボビー・ブラウン。

7月4日(木)から新シーズンが配信スタートとなる同ドラマのPRで来日した彼女にインタビューをしてみると、「シーズン1の圧倒的な人気にビックリして戸惑うほどでした」とこの状況について語る一方、劇的な変化にも決して浮かれていない、15歳とは思えないほどしっかりとした言葉の数々が飛び出してきた。

「ストレンジャー・シングス 未知の世界」で大ブレイクのミリー・ボビー・ブラウンにインタビュー!
「ストレンジャー・シングス 未知の世界」で大ブレイクのミリー・ボビー・ブラウンにインタビュー!撮影/黒羽政士

2016年から始まった「ストレンジャー・シングス」は、1980年代アメリカの架空の町ホーキンスを舞台にしたSFホラードラマ。少年ウィルの失踪事件をきっかけに、次々と超自然的な現象が引き起こされ、そのなかで少年の友人や家族、地元警察、謎の政府機関が絡み合いながら、物語が展開していく。

ミリーが演じるのは、超能力を持つ少女イレブン
ミリーが演じるのは、超能力を持つ少女イレブンNetflixオリジナルシリーズ 「ストレンジャー・シングス 未知の世界」シーズン3 7月4日より独占配信

SFとホラーという万人受けするテーマでないにも関わらず、この作品が社会現象的な人気を巻き起こしている理由の一つが、子役たちが見せる魅力的な演技だ。なかでもシーズン1の撮影時11歳だったというミリーは、失踪した友を自力で見つけ出そうとするマイク、ダスティン、ルーカスと一緒に行動する超能力少女イレブンを熱演。全米映画俳優組合賞をはじめとする様々な賞でノミネートや受賞をするなど、高い評価を集めた。

「音楽を役立てながら、イマジネーションを最大限に駆使して演じました」

イレブンというキャラクターは「言ってみればブロードウェイのショーのように、すべてを顔に出すところがあります」とミリーが客観的に分析するように、すぐに怒りを表したり、未知のものに驚いたりと感情豊かな人物。加えて普通の暮らしから隔絶され、超能力の実験台にされてきた悲惨な過去を背負い、普通の人として生きることを知らない複雑さをあわせ持った難役だ。

超能力の研究のモルモットとして扱われた悲しい過去を持つイレブン
超能力の研究のモルモットとして扱われた悲しい過去を持つイレブンNetflixオリジナルシリーズ 「ストレンジャー・シングス 未知の世界」シーズン1〜2独占配信中

クリエイターのダファー兄弟からは「“本能”で演じるタイプ」と評され、本人もその通りだと照れくさそうに言うミリーだが、あまりに現実離れしたこのキャラクターを演じる上では、どこからインスピレーションを得たのだろうか?

「私自身は幸い、とてもいい環境、家庭で育ち、もちろん力の実験をされたような経験はないので、イレブンを自分に重ね合わせることができません。なので音楽を役立てながら、イマジネーションを最大限に駆使して演じました。具体的にはシーズン1ではアデルの『Hello』を、シーズン2ではレオナ・ルイスが亡くなったお父さんに関して歌った『Footprints In The Sand』を、シーズン3ではモービーの『When It's Cold I'd Like To Die』という、聴いているだけで憂鬱になるような曲を参考にしました」

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