宝塚以来“21年ぶりの男装”!真矢ミキ扮する殺し屋が麗しすぎる!
客は全員殺し屋という狂気に満ちた食堂で起きる、殺し合いの様子を描いた『Diner ダイナー』(7月5日公開)。豪華キャストたちが強烈なキャラクターに扮している本作で、なかでも目を見張るのが、宝塚時代以来、実に21年ぶりに男装を披露した真矢ミキの姿だ。
映像化不可能と言われた平山夢明の同名小説を、蜷川実花監督が独特の世界観と極彩色に彩られた美しい映像で実写化した本作。元凄腕の殺し屋ボンベロ(藤原竜也)がシェフを務め、極上の料理に殺し屋たちが集うダイナーに、ある日平凡な少女カナコ(玉城ティナ)がウェイトレスとして迷い込んでしまい…。このことをきっかけにクセ者たちによる殺し合いのゲームが幕を開け、ダイナーに隠された秘密が暴かれていく。
窪田正孝、武田真治、斎藤工、小栗旬、土屋アンナ、奥田瑛二などのキャストたちが殺し屋に扮する中、真矢ミキが演じているのは、美しき男装の麗人で組織の北のトップの無礼図(ブレイズ)。“美しいことは正しい”という確固たる信念を持ち、目的のためなら手段を選ばない冷徹なキャラクターだ。
銀髪のショート&ブルーの瞳という麗しいルックスにスーツ、レザーコート、ハットという黒ずくめファッションで固めた無礼図は、畏怖を覚えてしまいそうなほどの貫禄を帯びている。加えて、銃を片手でクルクルと回したりという細かな仕草に、ノースタントで挑んだという宙返りで銃をぶっ放すなどのダイナミックなアクション、余裕たっぷりに頬杖をつくクールな佇まいなど、役に説得力を与える演技はさすが元宝塚トップ男役だ。
さらに、無礼図の部下である荒烈屈巣(アレックス)と雄澄華瑠(オスカル)には、元月組男役トップの真琴つばさと元雪組男役の沙央くらまを従えており、3人が並ぶシーンは美しくもかっこよく、ファンならずとも惚れ惚れしてしまうことだろう。
最近では情報番組のMCも務め、お茶の間感も強い真矢ミキだが、そんな親近感を一切消し、抜群のインパクトを残している彼女。真骨頂を発揮したその姿にはド肝を抜かれることだろう。
文/トライワークス