お値段1万円の絶品フルコース!禁断の美食が味わえる「喰種レストラン」で映画の世界観に没入<写真12点>
石田スイによる人気コミックの実写映画第2弾『東京喰種 トーキョーグール【S】』(7月19日公開)に先駆け、「人を喰らわないと生きていけない存在、喰種」のコンセプトに合わせた期間限定の「喰種レストラン」が、本日5日より8月4日(日)までオープンする。4万本のバラに包まれた深紅の空間で、禁断の美食が味わえるというこのレストランを、試食会でいち早く体験してきた。
こちらは、パーティクリエイターのアフロマンス企画監修の下、ミュージカルプロジェクトOut of Theaterの演出がなされた劇場型レストラン。“没入型ライブエンターテインメント”をテーマに、一歩足を踏み入れると、まさに耽美的な『東京喰種 トーキョーグール【S】』の世界観が広がっている。出迎えてくれるのは、花の仮面をつけた喰種のコンシェルジュたちで、「死があってこそ、生が輝きます」といったトークも冴え、テンションと食欲がアップ!
メニューを監修したのは、予約が取りづらいモダンフレンチの店「レストランエール」の山本英男シェフで、全8品、10,000円(税別)の「血と薔薇の美食ディナーコース」のみとなる。
まずは、アミューズ1品目「すっぽんの生き血とトマトのメレンゲ」が、血しぶきの模様が入ったナフキンの上に置かれ、心を鷲づかみにされる。直前まで液体窒素につけられていたプチフールは、口に入れると煙が出る。
2品目のアミューズはフォアグラを使った3種の「肝臓」で、フォアグラのソフトクリームや、赤いチョコでコーティングされたフォアグラのテリーヌ、ヘーゼルナッツのキャラメリゼと、リンゴに見立てたムースは、まさにインスタ映えの1品だった。
そして、メインは血しぶきをイメージして盛り付けられた「鹿肉の内もものロースト」。これは死を連想させる紫菊の花で仕上げられ、鹿肉と出汁に豚の血でつないだソースシヴエが使用されている。内もも肉はなんとも柔らかく滋味深くて実にデリシャスだ。
コースはこの3品のほか、「馬肉のカルパッチョ」、「胸腺肉のムニエル(リードヴォー)」、「シャラン鴨のロースト」、「死の世界 赤いフルーツと薔薇」と、まるで血がしたたるような咆哮なかつ美しい皿がいただける。
目にも舌にもうれしいメニューの数々に舌鼓を打ちつつ、コンシェルジュたちとのやりとりも実に愉快だ。たとえば鹿肉について「このシカは、奈良公園のシカではございません」とか「僕は修学旅行で行った宮島でシカを追いかけたら、先生に“シカ”られました」と、“舌”好調な彼らが、心地よいギャグをジャブのように入れてくれ、場内は笑いに包まれる。
また、コンシェルジュたちのキャラクターとしてのバックグランドも一部紹介され、最後には予想外のストーリー展開となるサプライズも用意されている。
「映画や原作、アニメのファンだけではなく、もちろんグルメの方々だけでもなく、客層の間口を広げたかった」と言うアフロマンス。今回体験してみて、まさにそのコンセプトどおりの劇場型レストランに仕上がっていると、大いにうなった。
ちなみに、このレストランは、当初、8月4日(日)までの予定だったが、販売後わずか3日間で全席が完売したため、急遽8月18日(日)までの2週間、延長されることになった。追加チケットの販売は、7月12日(金)12時より開始されるので、行ってみたいと思った方は、ぜひチェックしていただきたい。
取材・文/山崎 伸子