“ラスボス”小林幸子が『ミュウツーの逆襲』主題歌に感謝!「たくさんの子どもたちが大切に心に灯し続けてきた」

インタビュー

“ラスボス”小林幸子が『ミュウツーの逆襲』主題歌に感謝!「たくさんの子どもたちが大切に心に灯し続けてきた」

「『ミュウツーの逆襲』で涙を流す人は、きっとみんな優しい人」

コミックマーケットへの参加やニコニコ生放送出演など、若年層とも積極的に交流している小林。その原動力について「いまの若い人たちが、どんなことに興味があり、何をおもしろいと感じているかが気になるんです。私にとってすごく新鮮で、たくさんの発見があります。コミケもニコニコ生放送も、最初は全然知らなかったけど、ちょっと覗いてみたら『楽しいじゃない!』って感じました」とニコニコ生放送に出演したときのことを語る小林は終始笑顔だ。「演歌もボカロ曲もどちらもいい曲はたくさんあるし、でも一方に押しつけることはしない。コミケもそうで、自分たちが楽しいからやっている。上も下もなく楽しめるんです」

サトシたちポケモントレーナーは、謎の招待状によってポケモン城へ招かれる
サトシたちポケモントレーナーは、謎の招待状によってポケモン城へ招かれる[c]Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku [c]Pokémon[c]2019 ピカチュウプロジェクト

「普段アニメを観ない人、大人にも観てほしい」と小林は語る。人間とは、命とは、生きるとは何なのか──重く深いテーマと向き合った本作品は、観る人に様々な問いを投げかける。「ポケモンたちの姿を見て、戦うのではなく寄り添っていくのが人間ではないかと考えさせられます。この作品で涙を流す人は、きっとみんな優しい人なんですよ。それから、98年に公開された前作を観ていた子どもたちが、大人になってお子さんと一緒に観に来るということもあるでしょう。そうしてこの作品が2世代、3世代へと受け継がれていくのも楽しみ。それまで主題歌も頑張って歌いますよ!」

「普段アニメを観ない人、大人にも観てほしい」と語る小林幸子
「普段アニメを観ない人、大人にも観てほしい」と語る小林幸子

世代を超えて愛される人気作「ポケモン」シリーズの原点にして最高峰と評される『ミュウツーの逆襲』。前作を観ていたという人もそうでない人も、ぜひ劇場でミュウツーがその身をもって投げかける問いを受け止め、エンドロールで流れる「風といっしょに」の優しいメロディに身をゆだねてほしい。

取材・文/藤堂真衣

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