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窪田正孝が「東京喰種」で感じたシリーズもののやりがいと葛藤

インタビュー

窪田正孝が「東京喰種」で感じたシリーズもののやりがいと葛藤

「これから先もずっとこの仕事で飯を食っていきたい」

主演ドラマ「ラジエーションハウス〜」も高視聴率をマークした窪田正孝
主演ドラマ「ラジエーションハウス〜」も高視聴率をマークした窪田正孝

昨年30歳になった窪田は「この道で10年くらいやってきたからには、これから先もずっとこの仕事で飯を食っていきたい。でも、そうするためにはどうしたらいいのか?と考えます」と、いまの心の内を吐露する。

「売れて安心するほうが怖いです。『ラジエーションハウス〜放射線科の診断レポート〜』も視聴率を取れたことはすごくうれしかったし、満足もしてはいますが、そもそも役者は孤独な仕事で、あくまで“個”だと思うんです。『あいつはこういう芝居しかやらない』とか『主役しかならない』といったふうに、自分のブランドを確立したくはないなとも思います。年齢を重ね、いずれ生徒から先生役、親父役を演じるようになり、役者としての立ち位置は変わっていきますが、僕は、最後までこの仕事で飯を食っていきたいから、自分になにができるのか?と、自分自身を問いただしている感じです」。

激しいスタントにの臨んだ窪田正孝
激しいスタントにの臨んだ窪田正孝[c]2019「東京喰種【S】」製作委員会 [c]石田スイ/集英社

その一方で、先輩俳優から「30代が一番おもしろいよ」とも言われているようで、最近、その意味が少しわかってきたという。また、窪田は今年3月、公演中だった舞台「唐版 風の又三郎」で半月板損傷の怪我に見舞われたが、それをきっかけに日々の生活も見直したのだとか。

「この1年間で、すごく意識的な変化がありました。半月板をやってしまったことが大きくて、怪我の功名じゃないですが、そこからちゃんと身体のケアをするようになりました。20代は、ただがむしゃらに体を動かしていたけど、やはり30代になるとそうはいかず。早めにケアをするようにしたら、1クールのドラマの現場もすごく楽になりました。寝る前にストレッチをするだけですごく違いますし、塵も積もれば山となる、という感じで小さな変化が大きな変化につながるのかな。だから、30代は本当に楽しくなるんだろうなと思います」。

『東京喰種 トーキョーグール【S】』は公開中
『東京喰種 トーキョーグール【S】』は公開中[c]2019「東京喰種【S】」製作委員会 [c]石田スイ/集英社

地に足をつけ、本作でもキレキレのアクションと俳優スピリットを見せている窪田正孝。30代最初の主演映画『東京喰種 トーキョーグール【S】』は、前作からさらに進化した窪田の勇姿が堪能できる1作となった。

取材・文/山崎 伸子

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