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奥深き“ピンク映画の世界”…“R15”と“R18”でタイトルがまるっきり違うのはなんで?

コラム

奥深き“ピンク映画の世界”…“R15”と“R18”でタイトルがまるっきり違うのはなんで?

タイトルがここまで違う理由を聞いてみた!

なぜこのようにタイトルに大きな違いがあるのか、大蔵映画の担当者に疑問を投げかけてみたところ、明確な回答が返ってきた。その理由はズバリ「“R15+”と“R18+”とはあくまでもそれぞれが単独作品であるから」ということだ。

『まん・なか -You're My Rock-』のR18+タイトルは『トーキョー情歌 ふるえる乳首』
『まん・なか -You're My Rock-』のR18+タイトルは『トーキョー情歌 ふるえる乳首』[c]OP PICTURES

そもそもR15+版をR18+の再編集版と認識している人も多いかもしれないが、それは間違い。R18+から濡れ場を削ったものがR15+になるというわけではなく、初めから2バージョンを作る意図で脚本を書いており、R15+版のためだけの撮影も行なっているのだとか。一般劇場での上映を視野に入れているため、物語の部分に厚みが増し、尺もたいていはR15+のほうが長いのだそう。

タイトルの付け方については「R18+に使われる成人映画特有の言葉の制約を除いては特にありません。タイトルだけで内容が伝わるものから、観た後に意味がわかるものまで様々。なかでも一番考慮していることは、なによりも作品をお客様にぜひ観てみたいと感じていただけるか、最大限楽しんでいただけるか」との回答を得ることができた。

SNSを中心に幅広い層に浸透中!

『言えない気持ちに蓋をして』のR18+タイトルは『ホロ酔いの情事 秘め事は神頼み』
『言えない気持ちに蓋をして』のR18+タイトルは『ホロ酔いの情事 秘め事は神頼み』[c]OP PICTURES

晴れて5回目を迎えた今年の「OP PICTURES+フェス」だが、反響については「いままでのピンク映画のお客様に加え、一般劇場での上映ということで映画好きな方たちにも年々浸透し、客層が大きく広がったことが感じられました」とのこと。特に観客が上映後に映画の感想や劇場の雰囲気をアップしたことで、日を追うごとに来場者が増えていくという現代ならではのSNSでの盛り上がりもあるようで、これまで観てこなかった層にも大いに受け入れられているようだ。

なかなか目にすることができないピンク映画を一般の映画館で楽しむことができる「OP PICTURES+フェス2019」。これを機にディープな世界に足を踏み入れ、R18+と見比べるなんてことにも挑戦してみてはいかがだろうか!?

文/トライワークス

■OP PICTURES+フェス2019
日程:8月23日(金)〜9月5日(木)
会場:テアトル新宿
URL:http://www.okura-movie.co.jp/op_pictures_plus/
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