ベルリン映画祭を肌で感じた『白夜行』主演の堀北真希が感動の涙
累計180万部を突破した東野圭吾のベストセラー小説を映画化した『白夜行』(公開中)が、第61回ベルリン国際映画祭のパノラマ部門で現地2月12日に上映され、主演の堀北真希と深川栄洋監督が上映前の舞台挨拶と上映後のティーチインに登壇した。
会場に着いたふたりは、ファンやメディアに囲まれ、サイン&フラッシュ攻めに。上映中、特にラスト30分はすすり泣きも聞こえ、上映終了後には観客の惜しみない拍手に、思わず堀北が涙を流す一幕も見られ、まさに悪女の目にも涙だった。国際映画祭に初めて参加した堀北は、「ベルリンに来ることができて嬉しいです」と英語で挨拶し、「上映して実際に来てくださったお客さんと一緒に、自分の(映画の)エンドロールをベルリンで見て感動しました。隣に監督もいらっしゃいましたし、高良さんや船越さん、スタッフの皆さんと力を合わせて、こうして海を越えてベルリンまでやって来たということが、やっと実感できて涙が止まらなくなってしまいました」と喜びを語った。メガホンを取った深川監督は「日本のバブルは光の部分を象徴しているが、陰もある。陰では子供や弱いものが犠牲になる。『白夜行』では犠牲になったふたりを描いた。その引き金は大人たち。これは日本だけではなくどこの国でも言えること。国際的な舞台でこのことを訴えることができて良かった」と、自身の想いを吐露した。
海外からオファーが来たらどうするかと問われた堀北は、「もちろん受けたいです!」と答え、意気込んだ。また、今回の映画祭を体験した自身を見つめ、「こうして日本ではない国でお客さんが自分の映画を見てくれるということに対して、自分のお芝居に対する思いも熱いものになっていくと思います」と心境の変化をうかがわせた。【Movie Walker】
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