福島第一原発事故を描いた『Fukushima 50』、“ドルビーシネマ”での上映が決定
2011年3月11日、日本人誰もが経験し、全世界が震撼した東日本大震災と福島第一原発事故。事故の関係者90人以上への取材をもとに綴られた、ジャーナリスト門田隆将の渾身のノンフィクション作品「死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発」を原作とした映画『Fukushima 50』(フクシマフィフティ)。2020年3月の公開を控え、このたび、本作のドルビーシネマ上映が決定した。
日本の観測史上最大の地震となった東日本大震災時の福島第一原発事故を扱う本作。想像を超える被害をもたらした原発事故の現場、福島第一原子力発電所(通称:イチエフ)に残った地元福島出身の作業員たちは、世界のメディアから“Fukushima 50(フクシマフィフティ)”と呼ばれた。世界中が注目した現場で、本当はなにが起きていたのか、浮き彫りになる人間の強さと弱さ。東日本壊滅の危機が迫るなか、死を覚悟して発電所内に残った人々の知られざる“真実”が、描かれる。主役となる福島第一原発1・2号機当直長の伊崎利夫役には佐藤浩市、福島第一原発所長の吉田昌郎役には渡辺謙。さらには吉岡秀隆、緒形直人、火野正平、平田満、萩原聖人、吉岡里帆、斎藤工、富田靖子、佐野史郎、そして安田成美ら、豪華実力派キャストが結集した。
上映が決定したドルビーシネマとは、映像、音響、そしてシアターデザインまで、最新鋭の技術で構成されたシステムで、従来のシネマプロジェクターの約500倍のコントラスト比を実現し、いままで描くことができなかったディテールまで余すことなく描ききった映像が映しだされる。映画に集中するための最上の空間、ドルビーシネマでの『Fukushima 50』は、劇中で描かれる、一分一秒を争う男たちの戦いや、極限の緊張感のなかを生きる登場人物たちの呼吸、鼓動などすべてがリアルに感じられるはず。
本作のドルビーシネマ上映がおこなわれる劇場は、丸の内ピカデリー、MOVIXさいたま、ミッドランドスクエアシネマ、梅田ブルク7、T・ジョイ博多と全国に及ぶ。震災から10年目を迎える2020年、あの震災で「最後の砦」となったFukushima50の決死の覚悟を、平成から令和に移り進む現在だからこそ改めて目に焼き付けてほしい。
文/編集部