前身である「京都映画祭」から伝統と志を引継ぎ、2014年に誕生した「京都国際映画祭」。今年6回目を迎えた「京都国際映画祭2019」が、10月17日(木)より開催される。
「映画もアートもその他もぜんぶ」をコンセプトに、映画だけにとどまらずアートの展示やお笑いイベントなど、多彩なラインナップをそろえてきた本映画祭。今年はスペシャルプログラムとして、“日本映画史上最高のチャンバラ映画”との呼び声も高い『雄呂血』(25)を、活弁付きで上映する。さらに京都太秦を代表するレジェンド監督、中島貞夫が監修を務め、東映京都撮影所の剣会(つるぎかい)による殺陣とチャンバラの生パフォーマンスも開催予定。90年以上前の作品とは思えない大立ち回りが魅力の本作が、活弁と生パフォーマンスで生き生きと鮮やかに甦る様子は必見だ。
また、新作映画のお披露目の場でもある京都国際映画祭。今年は、世界を舞台に“美少女映画”を撮り続けてきた今関あきよし監督がメガホンをとった『恋恋豆花』(2020年2月公開)を特別招待上映する。本作は、大学生活に疲れたヒロインの奈央と、彼女の父親の再婚相手、綾との台湾旅行を描いたロードムービー。『おいしい家族』(公開中)、『ブラック校則』(11月1日公開)と公開作が続く注目の女優、モトーラ世理奈が、ナイーブでありながら自分の好きなものを積極的に見つけていく奈央を瑞々しく演じている。京都国際映画祭では劇場公開に先駆けて上映するほか、モトーラや綾役の大島葉子、今関監督も登壇予定なので、いち早く本作を堪能できる絶好のチャンスとなっている。
10月25日(金)より全国順次公開予定の『超・少年探偵団NEO -Beginning-』も、本映画祭で先行上映。江戸川乱歩の小説「少年探偵団」シリーズをもとに、舞台を現代に移した学園ミステリーが展開する。主人公・小林芳狼を演じた高杉真宙のほか、佐野岳や堀田真由ら若手人気俳優たちの共演も話題となっている本作。登壇イベントには怪人二十面相も現れる予定(!?)で、どんなハプニングが起きてしまうのか、否が応でも期待してしまう!
このほかにも、知英が体重100kgのぽっちゃり体形からスレンダー美女に変身するヒロインに扮する『どすこい!すけひら』(11月1日公開)や、「サラリーマン金太郎」などで知られる本宮ひろ志のマンガをもとに、市原隼人が破天荒な貧乏僧侶を演じる『喝風太郎!!』(11月1日公開)にも、出演者をはじめとする豪華ゲストが来場予定。今年も熱い盛り上がりを見せそうな「京都国際映画祭」に、ぜひ足を運んでみてほしい。
文/トライワークス