『ヘレディタリー/継承』監督最新作、“恐るべき祝祭”を描く『ミッドサマー』 来年2月に公開決定
昨年公開され話題を呼んだ映画『ヘレディタリー/継承』のアリ・アスター監督最新作となる『Midsommar』が『ミッドサマー』の邦題で、2020年2月より公開されることが決定。さらに監督の初来日も決定した。
『ムーンライト』(17)、『レディ・バード』(18)など話題作を次々と世に贈りだしている、注目の映画スタジオA24が贈る前代未聞の“フェスティバル・スリラー”となる本作。家族を不慮の事故で失ったヒロインのダニーは、大学で民俗学を研究する恋人や友人たちと5人でスウェーデンの奥地で開かれる“90年に一度の祝祭”を訪れる。美しい花々が咲き乱れ太陽が沈まないその村は、優しい住人が陽気に歌い踊る楽園のように思えた。だが、次第に不穏な空気が漂い始めダニーの心はかき乱されていく。妄想、トラウマ、不安、恐怖、それは想像を絶する悪夢の始まりだった…。
本作を手掛けるアリ・アスター監督は、前作『ヘレディタリー/継承』が映画誌の年間ベスト作品にランクインするなど、世界の批評家たちを驚がくさせ“恐怖映画の新たな神”と評される映画監督。来年に予定されている初来日にも、期待が高まりそうだ。
さらに、11月2日に開催される「第32回東京国際映画祭」のオールナイト上映で、一夜限りの復活を遂げる「シン・ファンタ 復活!?東京国際ファンタスティック映画祭ナイト」のオープニング上映に本作が緊急決定。ホラーやスリラー映画のブームを牽引し、日本のアニメや香港・韓国・インド映画にもいち早く注目して来た「東京国際ファンタスティック映画祭」が、今回実に14年ぶりの復活。このオールナイト上映が本作のジャパンプレミアとなり、映画ファンは見逃せない一夜となりそうだ。
暗闇とは真逆の明るい祝祭を舞台に、天才的な発想と演出、そして全シーンが伏線となる緻密な脚本の展開に背筋が凍ること間違いなし。恐怖の歴史を覆す本作を、心して待ちたい!
文/富塚 沙羅