10年後の日本はこんな感じ?『AI崩壊』巨大セットに潜入、「人工知能を扱った映画の金字塔に」と入江悠監督
●入江悠監督
「念願のオリジナルでのSFパニックものなので、撮影が始まった時からすごく気持ちが高ぶっています。そもそも日本映画で近未来のSFをやるのは難しいことだと思うんですが、さらにそこにノンストップのクライムサスペンスの要素も入ってくるので、脚本はスピード感にこだわりました。作品の一番の魅力としては緻密さ。物語の緻密さ、俳優さんの芝居の緻密さ、小道具の緻密さなどがこの映画で大事になってくると思っていて。お客様が完成作を見た時に、『あの時こういうことがあったからこうなったのか』とか『現代と少し先の未来はこういうところが変わっているのか』と気付いてくれるようなものにしたいと思っています」
●大沢たかお(桐生浩介役)
「とりあえず今日は大事なサーバールームのシーンなんですが、12月の22日に全体クランクインして、本当に東北、名古屋、千葉と全国を回って2030年の世界を探して、日々撮影をやっていて、基本的にスタジオがあまりなく、この間も名古屋の街を全部封鎖して、車を何十台もいれて撮影しています。実際に車が上から飛んでくるシーンは、実際におもりを上から落として車を破壊したり。CGもいっぱい使うんですけど、そうじゃないところもたくさんあるので、かなり迫力のある、自分が今まで参加した作品の中で「こんな作品のあるのかな?」ってくらいスピード感のあるハラハラドキドキな展開をしていて、現場でもスピード感の中でやっているので、面白い作品になるんじゃないかと思います。
監督が日々台本を変えて、より面白いものになるようにしながらみんなで話し合いながらやっているので、もちろん台本よりも何倍も面白くなると思います。
とにかく逃げるシーンなんて、本当に大きな貨物船を貸切って、船の中を実際に手持ちでやって、最近ではないくらいの過酷さではあるんだけど、それだけ皆が気合い入っているシーンです。
邦画にできるアクションを、邦画にできる近未来という意味で、一個一個丁寧に制作しているので、すごく楽しみにしていて欲しいなあと思います」