上品な色気漂う…美しき不倫妻を演じた中山美穂が“本気”の大胆演技!
今年の12月に約20年ぶりとなるアルバムの発売を予定し、本格的な歌手活動の再開で話題を集めている“ミポリン”こと、中山美穂。一時期は仕事をセーブしていたものの、近年はドラマ、映画、舞台と女優として再び精力的に活動している。そんな彼女の最新作となる『108~海馬五郎の復讐と冒険~』が公開となった。
松尾スズキ演じる主人公が、妻の浮気に復讐する様子をユーモラスに描いた本作。脚本家の海馬五郎は、愛する妻・綾子が若いダンサーへの恋心をSNSにつづっていることを知ってしまい、そのショックから離婚を決意する。しかし財産分与で資産の半分にあたる1000万円を綾子に支払わなければならないことを知らされ納得のいかない五郎は、なにがなんでも資産を使い切ろうと奔走。綾子のSNSに寄せられた「いいね」の数にちなみ、108人の女性を抱こうと試みるのだが…。
中山が演じるのは、若きコンテンポラリーダンサーのドクタースネークに魅せられ、不貞を働いてしまう美しき妻の綾子。相変わらずの美しさはもちろんのこと、はたから見たら首を傾げたくなるような踊りにも、徐々に引き込まれていく心の機微を表現した顔の表情は見事。また五郎から求婚された時と愛が冷めた後の眼差しの違いなど、感情の動きを表した演技は恐ろしくなるほどリアルだ。
さらにR18+指定の本作では、胸元が開いた洋服もさらりと着こなす上品な色気も漂わせている中山。ドクタースネークと肌を重ねるシーンもあり、男女の営みの生々しさを感じさせる声や表情など、エロスを体現した体当たりな演技には目がクギづけに。昨年の「黄昏流星群〜人生折り返し、恋をした〜」では、娘の婚約者に心を惹かれたり、2016年のドラマ「賢者の愛」でも濡れ場に挑んだりと、最近は刺激的な役柄が多い中山だが、それらのインパクトを大きく上回る演技は必見だ。
今回もスキャンダラスな役柄となっているが、実はこのキャスティングは中山自ら、監督も務める松尾スズキに「演じさせてほしい」と直談判したのだそう。そんな彼女の“本気度”が感じられる姿を劇場で確認してみてほしい!
文/トライワークス