“同人ゲーム”にかける青春!傑作ラブコメ『冴えカノ』の魅力を振り返り<画像18点>
倫也を巡るラブコメ展開、クリエイターとしての情熱が心を揺さぶる!
これらのキャラクターが繰り広げるラブコメ展開や、ゲーム作りにかけるクリエイターとしてのぶつかり合いが本作の魅力。ギャルゲーを愛し、自身を“キモオタ”と蔑む倫也はヒロインたちから向けられる恋愛感情への自覚なし。しかも、尊敬の気持ちから英梨々や詩羽へ告白ともとれる熱い思いをぶつけてしまうものだから、なおさらたちが悪いのだ…。
そんな彼に対し、下ネタ全開の際どいアプローチをしかける詩羽に、幼い頃から好意を抱き続けるも過去のある出来事から倫也に負い目を感じている英梨々。一方で、そんな光景を傍観し倫也とはゲーム制作の同士という立場にいた恵だが、次第に夫婦のようなかけ合いも見せるなどその気持ちは少しずつ変化している模様。
ゲーム制作にかんしても、一切の妥協がない熱いドラマが展開される。プロット作りに苦悩し、シナリオが完成してからのボツ展開に、思い通りに絵が描けずスランプに陥るなど、クリエイターならではの葛藤が次々と続く。また、TVアニメ第2期後半で、英梨々と詩羽が大作ゲームに参加することを決意した際には、倫也やサークルへの思いよりもクリエイターとしてより高みへ行きたい気持ちを優先させるなど、苦渋の選択と志の高さに涙した視聴者も多いに違いない。
劇場版で倫也たちの物語がフィナーレを迎える!
2シーズンにわたるテレビアニメでは、サークル結成と第1作ゲームの完成、仲間の離散に新たな出発が描かれた。劇場版では、出海と伊織を加えた新生「blessing software」が次回作へと突き進む姿や、「フィールズ・クロニクル」に参加した英梨々や詩羽の物語が展開される。果たして、それぞれのゲームは無事に完成するのか?そして、倫也たちの青春が迎える結末は…。TVシリーズのスタッフ&キャストが再集結した『冴えない彼女の育てかた Fine』で、感動のフィナーレを見届けよう。
文/リワークス(加藤雄斗)