スコセッシ監督渾身の超大作!Netflix映画『アイリッシュマン』男たちの壮絶な半世紀に迫る予告解禁
巨匠マーティン・スコセッシ監督渾身の超大作となる映画『アイリッシュマン』が、Netflixにて11月27日(水)より全世界同時配信される。このたび、男たちの壮絶な半世紀に迫る予告編が解禁となった。
第57回ニューヨーク映画祭のオープニング作品として上映され、その完成度の高さに評論家やメディアから絶賛の声が相次いだ本作。先日開催された第32回東京国際映画祭でも劇場チケットが即完売となり、アメリカの映画レビューサイトRotten Tomatoesでは11月19日時点で批評家スコア96%という高評価を維持している。
全米トラック運転組合のリーダーであるジミー・ホッファ(アル・パチーノ)の不審な失踪と殺人事件の容疑をかけられた、彼の右腕で友人の凄腕のヒットマンであり、伝説的な裏社会のボスのラッセル・ブファリーノ(ジョー・ペシ)に仕えていたフランク・シーラン(ロバート・デ・ニーロ)。アメリカ最大の未解決事件と言われるこの事件をきっかけに、犯罪組織の抗争やJFK暗殺事件への関与まで、シーランを通じてアメリカ裏社会の闇と事件の真相が浮き彫りになっていく。
このたび解禁された予告編では、メガホンをとったマーティン・スコセッシが「物語は1949年から2000年にかけて描かれ、継続的に時間を行き来するんだ。冒頭に、82才の男性が結婚式に向かうロードトリップについて話をしている1975年のシーンから始まって、その後、50年代、60年代、70年代に遡り、また現在に戻るんだよ」と語っているように、半世紀に渡る男たちの物語が壮大なスケールと圧巻のクオリティで綴られていることを感じさせる。
さらにスコセッシ監督はシーランについて「第2次世界大戦の退役軍人で、連続411日間に及ぶような過酷な戦闘を経験していたんだ。何度も死にそうになった経験の後、何のために生きるのか分からない世界に戻ることになる。そこで家族のために頑張らなくてはならないはずなのだが、彼には教育もなければチャンスもなく、人生がうまくいく兆しがなかった。その時、彼は“彼を必要とする人々”と思いがけず出会うことになるんだ」と彼が抱える背景と人間関係について語っており、シーランを演じたロバート・デ・ニーロも「台本読みをした時にとても高揚したんだ。私は人間味がある話が好きなんだよ。この物語は、思っていたよりもとても人間味があるんだ」と、裏社会の無法者たちの生き様を描きつつも、それぞれの人物の深いドラマにフォーカスしていると明かしている。
本年度アカデミー賞3部門を受賞したNetflixオリジナル映画『ROMA/ローマ』(19)に続き、今後の各賞レースを賑わせる存在となるのか?スコセッシ監督渾身の力作の今後の行方に注目が集まる!
文/富塚 沙羅