アメコミ映画ブーム、配信系、応援上映など…2010年代は映画にとって革新的だった!
応援上映、爆音上映!鑑賞スタイルも多様に
10年代は映画の鑑賞スタイルにも大きな変化があり、その最たるものの一つが応援上映だ。鑑賞中に観客が歓声を上げたり、ツッコミを入れたりするこのスタイル。もともと『ロッキー・ホラー・ショー』(75)が元祖と言われているが、日本では10年代に大ブレイク。そのきっかけとなったのが、2016年のアニメ映画『劇場版 KING OF PRISM by PrettyRhythm』だろう。コスプレOK、声援OK、サイリウムOKというこの上映は、テレビのニュース番組でも取り上げられたほどの盛り上がりを見せた。
このほかにも、『バーフバリ』シリーズのマサラ上映や、『アナと雪の女王2』(公開中)のシンガロングOKのプレミアム応援上映など、様々なジャンルの作品で応援上映が行われるようになり、一つの形として定着した。
また、爆音ブームも10年代の印象的な鑑賞スタイルの一つ。いまはなき吉祥寺バウスシアターで2004年に産声をあげた爆音上映はライヴ用の音響システムを使って映画を鑑賞するというもの。boid企画制作のもと2008年からは「爆音映画祭」という形に進化。以降、全国津々浦々で映画祭が行われている。
そんな爆音上映を常態化して大きな注目を集めたのが立川シネマシティだ。6000万円のスピーカーを導入すると、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(15)や『ガールズ&パンツァー 劇場版』(15)などの作品で話題となり、爆音の聖地として全国から映画ファンが足を運ぶまでになった。
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