【連載】『南沙良の 映画と小惑星ふたつぶんくらいの愛』第13回 今月のテーマ:クリスマス
17歳の演技派、南沙良が「DVD&動画配信でーた」にて「南沙良の 映画と小惑星ふたつぶんくらいの愛 いよいよ壁がなくなるぞー!のテンションで映画を観る」を好評連載中。毎回ぱっと思いついたテーマをもとに映画を鑑賞。ときに趣味や普段の生活などの話題に脱線しつつ、彼女の素顔が垣間見えるような内容になっている。第13回のテーマは年間行事の中で最も好きだという“クリスマス”、選んだ作品は『ジングル・オール・ザ・ウェイ』。思い出のクリスマス・プレゼントのエピソードも飛び出した。
「小6の頃、テイラー・スウィフトさんに憧れて、ギターを買ってもらいました!」
「私、年間行事の中でクリスマスがいちばん好きなので、この映画も気に入りました。いつもは筋肉モリモリなイメージのシュワちゃんが、ちょっと抜けたパパ役なのもお気に入りです」
――人気おもちゃの争奪戦が、思いのほか大騒ぎに。
「最初に出てきたおもちゃの“ターボマン”を、まさか最後の最後のオチ寸前まで引っ張るとは思いませんでしたけど(笑)。あとはやっぱり、クリスマスにピッタリの映画ですよね。またいつかクリスマスに観たいなって思いました。ひとりじゃなく、家族で」
――でもファミリーで観るには教育上良くないシーンも結構…。窃盗とか不倫とか。
「そこはうっすら気になってましたが、クリスマスだし、大目に見ましょうよ(笑)」
――ところで、なんでまた、そんなにクリスマスが好きなんですか?
「この映画もそうですが、全員が幸せになれるからです。南家では毎年、私の身長より大きいクリスマス・ツリーを出すんですよ。家族総出で飾り付けします!」
――お正月やハロウィンや誕生日もハッピーですよ。
「お正月は、『ああ、また1年が始まるんだ…』ってちょっとマイナスな気持ちになっちゃいますし、人が多くて騒がしいところが苦手なのでハロウィンもあまり…。誕生日は友達と一緒にパーティとかやれば楽しいんでしょうけど、私には縁がないので(笑)」
――そ、そうですか…。ただ世の中には、街がクリスマス一色なのに恋人がいないと寂しい、この時期にショッピング・モールを歩くのがつらい、という人もいますよ。
「いえ、私は逆に気が紛れます。イルミネーションも大好き。街に出ると私もクリスマスを楽しんだぞ!って気になれるので」
――しかし、今回は珍しく大絶賛ですね。
「ホーム・コメディは大好きなんですよ。ただ…たまに我に返っちゃうんですよね。私、つまんない人間なので(笑)」
――自己否定が唐突です。
「詐欺グループに巻き込まれたり、警察のお世話になったり。たかがおもちゃの人形のためにここまでする!? なんて冷静になってしまって」
――でも、南さんが子供の頃、お父さんが南さんのために必死でおもちゃ屋を探し回ってくれてたら?
「やっぱりうれしいですね」
――小さい頃、ご両親に何を買ってもらっていましたか。
「大きなクマのぬいぐるみ、ゲーム機、あとはギターとか」
――ギター?
「小6の頃にアコースティック・ギターを。テイラー・スウィフトさんに憧れてたので」
――ところで、南さんはプレゼントを自分で買って、自分でツリーの下に置いて、25日に開けてるんですよね。最近買ったプレゼントは?
「常に自分へのプレゼントだと思って、何かを買ってます。コンビニで買うお菓子も、“これは私へのプレゼントなんだ”と思うようにしてるので」
――クリスマス関係ないじゃないですか!
「(笑)。去年のプレゼントはゲーム機でした」
――他には?
「アニメ・グッズをたくさん買って、プレゼントにした年もあります。私、池袋のアニメ・ショップには週1で行ってますからね。予約したグッズを取りに行ったり」
――お、おう…。
写真&ひとこと:サラサラの砂を見つけると泥団子を作りたくなる。
冬になると、自分の手足が凶器になってしまうほど冷たくて毎年悩まされている私ですが、先日寝ている時に自分の足の冷たさで目が覚める事件が起こりまして、これはさすがにまずいと思い電気暖炉を購入しました。そのおかげで随分部屋は暖かくなりましたが、何故私は湯たんぽを買わなかったんだろうとほんの少し後悔しています。
取材・文/稲田豊史
2002年6月11日生まれ、神奈川県出身。第18回ニコラモデルオーディションのグランプリを受賞し、同誌専属モデルに。女優としては、映画『幼な子われらに生まれ』(17)に出演し、デビュー作ながらも、報知映画賞、ブルーリボン賞・新人賞にノミネート。その後、行定勲が監督を務めたロックバンド・レベッカの17年ぶりの新曲「恋に堕ちたら」(17)のMVに主演。映画初主演作『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』(18)では、第43回報知映画賞、第61回ブルーリボン賞・新人賞、第33回高崎映画祭・最優秀新人女優賞、第28回日本映画批評家大賞・新人女優賞を受賞し、その演技力が高く評価される。全編即興演技に挑んだ主演作『無限ファンデーション』(19)が公開中、主演映画『もみの家』は3月20日全国公開。'19年1月に放送された、第30回フジテレビヤングシナリオ大賞・大賞受賞作『ココア』(フジテレビ系)ではドラマデビュー&初主演。“写真”をテーマにした『ピンぼけの家族』でNHKドラマ初出演を果たす('20年3月4日放送)。江崎グリコ「ポッキー」、「キリン 午後の紅茶」イメージキャラクター。ソフトバンク「SoftBank学割」CMキャラクター。