オスカー効果で『パラサイト』&『1917』がワンツーフィニッシュ!

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オスカー効果で『パラサイト』&『1917』がワンツーフィニッシュ!

アカデミー賞が発表されてから初めての週末となった2月15・16日の週末動員ランキングは、オスカーを受賞した作品たちが、見事に大躍進する結果となった。

公開6週目にしてついに1位の『パラサイト』が世界的旋風を巻き起こす!

『パラサイト 半地下の家族』が6週目にして首位を獲得!
『パラサイト 半地下の家族』が6週目にして首位を獲得![c]2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED

1位に輝いたのは、第92回アカデミー賞で作品賞、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞というアジア映画で歴史的な快挙となる4冠を達成した『パラサイト 半地下の家族』。先月10日に131館で公開スタートした本作は、上映館数を劇的に増やしており、オスカー受賞により配給のビターズ・エンドは231館まで増やすことを決定。その結果、土日2日間で動員25万9000人、興収3億7200万円をあげ、公開6週目にして初の首位を獲得した。

累計では動員が178万人を突破し、興収も25億円に迫る勢いとなっている。ポン・ジュノ監督、主演ソン・ガンホの来日も決定するなど、ますますの盛り上がりを見せており、2005年に公開された韓国映画としては歴代1位の記録である『私の頭の中の消しゴム』の興収30億円を上回るのも時間の問題だろう。

また『パラサイト〜』フィーバーは日本だけでなく、北米では上映館数が10日時点の1060館から2000館以上に増えているほか、イギリスなどでも爆発的に上映館を増やしているようだ。また本国韓国では、書籍「パラサイト脚本集&絵コンテセット」が一時的な品薄になるほかオンデマンドで過去のポン・ジュノ作品の視聴数が大幅に増え、さらに『パラサイト〜』のモノクロ版が封切られることも決まったという。

『1917』が2位に初登場!“ワンカット映像”に驚愕の声が多数!

『1917 命をかけた伝令』は初登場で2位にランクイン
『1917 命をかけた伝令』は初登場で2位にランクイン[c]2019 Universal Pictures and Storyteller Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.

また2位には、こちらもオスカーで撮影賞、録音賞、視覚効果賞を受賞した『1917 命をかけた伝令』が初登場。サム・メンデス監督が第一次世界大戦を舞台に、前線への伝令を命じられた兵士の激動の1日を描く本作は、土日2日間で動員12万4000人、興収1億8100万円をあげ、初日から3日間の累計では動員17万8000人、興収2億5300万円を記録している。

全編を通しての“ワンシーン ワンカット”映像でも話題となっており、SNS上では「ひとつなぎになっていることで、没入感が半端ない!映画館で観るべき映画だった!」「これをどうやって撮っているのか気になりすぎる」「映像の力半端なくて気づいたら涙出てた」など、圧倒されたといった声が散見していた。

『グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇~』は初登場で7位にランクイン
『グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇~』は初登場で7位にランクイン[c]2019『グッドバイ』フィルムパートナーズ

そのほかの初登場作品では、太宰治の未完の遺作をケラリーノ・サンドロヴィッチが戯曲化した舞台を、成島出監督が映画化した『グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇~』が7位にランクインした。

なお既存の作品では、先週2位スタートの『犬鳴村』が邦画ではトップとなる3位にランクイン。土日2日間で11万490人を動員しており、前週比94.4%という驚異のハイアベレージをキープ。16日には『1917〜』を約4800人ほど上回る結果を残しており、ヒットが難しいとされるホラーながら健闘を見せている。今週末は『チャーリーズ・エンジェル』や『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』などの話題作が封切られるが、ランキングはどのような結果になるのだろうか。

文/トライワークス

以下は、1~10位までのランキング(2月15・16日)
1位 パラサイト 半地下の家族
2位 1917 命をかけた伝令
3位 犬鳴村
4位 ヲタクに恋は難しい
5位 AI崩壊
6位 アナと雪の女王2
7位 グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇~
8位 キャッツ
9位 劇場版 騎士竜戦隊リュウソウジャーVS ルパンレンジャーVS パトレンジャー
10位 カイジ ファイナルゲーム
※興行通信社調べ

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