スケール感アップで好評の『SHIROBAKO』が3位にランクイン!『パラサイト』はV3達成
新型コロナウイルスの影響により、舞台挨拶等のイベントが中止となり、臨時休業する映画館も出てきた2月29日・3月1日の週末動員ランキング。そんな暗いムードにも負けず、『パラサイト 半地下の家族』が首位を獲得しV3を達成した。
劇場版 『SHIROBAKO』が3位に初登場!トップ2は変わらず
『パラサイト 半地下の家族』は今週もその勢いが衰えることを知らず、土日2日間で動員12万8000人、興収1億6600万円をあげ、3週連続で1位に君臨。累計では動員272万人、興収37億円を突破している。2位も先週と変わらず『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』がランクイン。土日2日間で動員9万人、興収1億1200万円をあげている。
その『スマホを落としただけなのに〜』を興収で上回り、土日2日間で動員8万4000人、興収1億1500万円をあげ初登場3位にランク入りしたのが、劇場版『SHIROBAKO』だ。アニメーション業界の内情を赤裸々に描き人気を博したテレビアニメの新作となる今回の映画。監督・水島努をはじめとするスタッフに、木村珠莉、佳村はるか、千菅春香らテレビ版のキャストが再集結し、高校のアニメーション同好会に所属していた5人が、それぞれの現場でアニメ制作に真正面から向き合い成長していく姿を描いている。
「テレビアニメのいいところをそのままグレードアップさせていて最高!」など、映画ならではスケールの大きさに高評価が集まっており、出口調査によるファンの満足度も高くなっている本作。中でも「音響の迫力、メリハリが半端ない!」「7.1chに対応した映画館で観ると本当にヤバい」など音に関する絶賛の声がネット上では目立っていた。「リピートしたい!」という声も多い本作は週替わりの入場者プレゼントも用意されており、2週目以降も好調が期待できそうだ。
アドベンチャー&ホラーの名著を原作とした洋画2作がランクイン
その他の作品では、世界的な人気を誇る名著を映画化した2作が初登場。5位には、ジャック・ロンドンが1903年に発表した冒険小説をハリソン・フォード主演で映画化した『野性の呼び声』がランクイン。感想では「実質、犬が主人公で、かなり『銀牙』だった」など、本作のポスターでもコラボしている高橋よしひろの代表作を引き合いに出した意見もSNSには上がっていた。
また、怖すぎて全米の学校図書館から置くことを禁じられたというアルヴィン・シュワルツ児童文学をギレルモ・デル・トロ企画で映画化した『スケアリーストーリーズ 怖い本』は10位に。「美しくも不気味なクリーチャーたち!さすがデル・トロ」「モンスターたち挿絵まんまで怖すぎ」などの本作の肝と呼べるモンスターたちへの愛ある声がSNSには散見していた。
ホラー作品としては、4位の邦画『犬鳴村』が、公開4週目にして累計興収10億円を突破する快挙を成し遂げている。先週、「実録!恐怖の村」シリーズとして、再び清水崇監督がメガホンをとる第2弾の制作が発表されたこともあり、今後も着実に数字を伸ばしていきそうだ。
今週末からは『Fukushima 50』や『仮面病棟』など注目の邦画が公開されるが、果たして『パラサイト〜』の勢いを止めることはできるのだろうか?
文/トライワークス
1位 パラサイト 半地下の家族
2位 スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼
3位 劇場版「SHIROBAKO」
4位 犬鳴村
5位 野性の呼び声
6位 ミッドサマー
7位 ヲタクに恋は難しい
8位 1917 命をかけた伝令
9位 デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆
10位 スケアリーストーリーズ 怖い本
※興行通信社調べ