カワイイだけのキャラクターは作らない!ピクサー流の“キャラクターの描き方”とは?|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
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映画ニュース 2020/8/7 20:01

カワイイだけのキャラクターは作らない!ピクサー流の“キャラクターの描き方”とは?

世界中で愛され続けている「トイ・ストーリー」シリーズのかわいい仲間たち
世界中で愛され続けている「トイ・ストーリー」シリーズのかわいい仲間たち『トイ・ストーリー4』ディズニーデラックスで配信中![c]2020 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

「トイ・ストーリー」シリーズや『リメンバー・ミー』(18)で世界中を感動の渦に巻き込んできたディズニー&ピクサー待望の最新作となる『2分の1の魔法』(8月21日公開)。魅力的なキャラクターを数多く生みだしてきたピクサーだが、スタッフのコメントからキャラクタービジュアルを制作するための大切な“鉄則”が明らかになった。

『トイ・ストーリー』(96)のウッディやバズ、『モンスターズ・インク』(02)のマイクとサリーなど、これまでも個性的なキャラクターたちを緻密かつ丁寧に作りあげてきたピクサーといえば、“誰もが共感できるキャラクター”が特徴的。キャラクタービジュアルを制作する際にはピクサー流の鉄則があるそうで、それはどんな設定のキャラクターでも“見た目からキャラクターの背景を語る”ということ。

【写真を見る】ユニークなキャラがたくさん登場する『モンスターズ・インク』。ピクサーこだわりのキャラが愛くるしい!
【写真を見る】ユニークなキャラがたくさん登場する『モンスターズ・インク』。ピクサーこだわりのキャラが愛くるしい!『モンスターズ・インク』ディズニーデラックスで配信中![c]2020 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

最新作『2分の1の魔法』は魔法が消えかけた世界を舞台に、お父さんに「一度だけでいいから会いたい」と願う内気な少年イアンと、「もう一度だけお父さんに会って伝えたいことがある」陽気な兄のバーリーが父を完全に蘇らせる魔法を探す旅に出る物語。本作でも主人公イアンの内気な性格やバーリーの好奇心旺盛な性格など、キャラクターの個性を髪型や表情、体形や服装などすべての要素で表現することで、見た目の可愛さに頼らず誰もが感情移入できるキャラクターとなっている。

『2分の1の魔法』に込められた、ピクサーの信念とは?
『2分の1の魔法』に込められた、ピクサーの信念とは?[c]2020 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

16歳のイアンと兄のバーリー、正反対の2人はどちらも青い肌にとんがった耳と鼻が特徴的だが、2人を見ただけでどちらが内気なイアンで陽気なバーリーなのか誰が見ても分かるように描かれている。
ピクサーでは誰が見てもカワイイと思える見た目を重視するのではなく、キャラクターの内面や個性が伝わるビジュアルを意識して描いており、本作のキャラクタービジュアルを担当したアナ・ラカーズも「私たちがキャラクターを描く上で大切にしているのは“見た目からキャラクターの背景を語る”こと。イアンは内気なティーンエイジャーで自分に自信を持てないでいるけれど、それをビジュアルから表現したわ。
例えばキャラクターの印象を大きく左右するのが髪型。イアンは少し癖がありクルクルしているけれど、兄バーリーは帽子をかぶりイアンほど癖はない。髪は濡れているのか?乾いているのか?癖毛かストレートヘアかで全然印象が違う。そうやってそれぞれの性格に合うような見た目を、髪型以外の肌感や顔のパーツや服装などすべてにこだわって作り上げていきます」と明かしている。

死者の国に迷い込んでしまった少年の冒険を描く、感動の名作『リメンバー・ミー』
死者の国に迷い込んでしまった少年の冒険を描く、感動の名作『リメンバー・ミー』『リメンバー・ミー』ディズニーデラックスで配信中![c]2020 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

さらに本作でこだわっているのが、“イアンの成長”をビジュアルから表現するということ。イアンはバーリーと旅をしていくなかで自分を信じることの大切さを学び、徐々に自分に自信が持てるように成長していく姿が描かれるが、そのため劇中の前半と後半ではイアンの顔つきや立ち振る舞い、服装や姿勢などのビジュアルを変化させているのだ。
これについてアナは、「イアンはストーリーが進むにつれてだんだんと自信がついてくる。だから映画の後半では髪型や服装などが少しずつ変化して、自信と自由を感じさせるビジュアルになっているんです」とこだわりを語っている。

また本作にはイアンとバーリーだけでなく、実に240以上のキャラクターが登場しており、その一つ一つのキャラクターの細部までが丁寧に作り上げられている。そうした努力とこだわりがぎっしりと詰まった本作。ぜひスクリーンで見届けてほしい!

文/富塚 沙羅

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