緑のドレスのエリザベス女王、新型コロナ打倒のため一致団結を宣言!
世界的な新型コロナウイルスの感染拡大を受け、エリザベス女王が即位68年間で5度目となる異例のビデオメッセージを発表し、英国のみならず、世界中の人類が一致団結して、新型コロナに打ち勝つべく力強いメッセージを送った。
エリザベス女王は新型コロナウイルスに感染した息子のチャールズ皇太子には触れず、命の危険を顧みずに国民保健サービスなど第一線で働く医療従事者や、不要不急の外出禁止令が出されるなかで、市民生活に不可欠な職種で日々働いている人々をねぎらうと同時に、政府の指示に従って自宅に留まっている人々にも感謝の意を表した。
エリザベス女王がこの日選んだのは、鮮やかなグリーンのドレスにパールのネックレス、そしてターコイズとダイヤのブローチという装いだ。エリザベス女王の、メッセージ性の高い装いはキャサリン妃にも引き継がれているが、グリーンは調和、安らぎ、平和など癒しを与える色であるとともに、周囲と調和を取りながらリーダーシップを発揮する色。暗いニュースが続くなか、あえて明るい色を選んだのではないかと分析されている。
またターコイズのブローチは、祖母のメアリー王妃の形見だが、日ごろから使いまわしているお気に入りというわけではない。エリザべス女王は自身の挙式でもメアリー王妃のティアラを着用しているが、今回のウイルスとの戦いがしばしば戦争時にたとえられていることから、夫のジョージ5世が即位して間もなく勃発した第一次世界大戦、スペイン風邪、第二次世界大戦など数々の厳しい時代を乗り越えてきたことでも知られるメアリー王妃のブローチを選ぶことで、この戦いに打ち勝つ強い意志を表明したと思われる。
また青、黄、緑が混じったターコイズブルーは、新しい時代を表す色の象徴とも言われており、戦いの後に待ち受ける、苦しくも新しい時代を迎える覚悟も秘められているのではないかと言われている。
イギリスでは死者や感染者数が増え続けているうえに、ボリス・ジョンソン首相がコロナに感染し、妊娠中のフィアンセも症状が出たことを公表。エリザベス女王のスピーチがオンエアされた後に、3月27日に陽性反応が出たことを明らかにしていたジョンソン首相が入院したことが明らかになった。安全を見ての入院との報道だったが、翌日には容体が急激に悪化したことを受けて集中治療室に移ったことが明らかになっており、ジョンソン首相の安否が懸念されている。
NY在住/JUNKO