いまこそ日本に笑顔を…“寅さん”が4Kデジタル修復版で放送中!
近年では『母と暮せば』(15)や「家族はつらいよ」シリーズも手掛ける巨匠・山田洋次監督の代表作で、“寅さん”こと車寅次郎役で渥美清が主演を務め、半世紀にわたって愛され続けてきた「男はつらいよ」シリーズ。同シリーズ計49作品の4Kデジタル修復版がテレビ初登場!毎週土曜日、BSテレ東にて夜6時半より放送中だ。
この大人気シリーズは1969年に第1作『男はつらいよ』が公開されてから95年までの26年間で48作品が公開。96年に主演の渥美が亡くなるも、過去作の映像を使用する形で寅さん出演を実現し、97年には第49作『男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 特別篇』、昨年は公開50周年を記念した『男はつらいよ お帰り 寅さん』が制作され話題に。83年には“一人の俳優が演じたもっとも長い映画シリーズ”としてギネスブックにも認定されている。
本日放送されているのは、佐藤オリエがマドンナの夏子として登場した『続・男はつらいよ』(69)。恩師・坪内散歩(東野英治郎)の娘・夏子に再会し、恋に落ちた寅さん。しかし寅さんは無銭飲食で警察沙汰を起こし、再び故郷を後にしてしまう…というドタバタ喜劇が描かれている。
18日には新珠三千代がマドンナの志津を演じた『男はつらいよ フーテンの寅』(70)が放送。旅館の美人女将・志津に一目惚れした寅さんが、旅館の番頭になる⁉という物語。劇中で寅さんが、股旅姿で披露する余興姿も話題となった。
続いて25日には、競馬で大金を手にした寅さんが旅行会社の社長にお金を持ち逃げされたり、“とらや”が泥棒に入られてしまうといった大騒動が展開する『新・男はつらいよ』(70)が放送される。とことんついてない寅さんが恋するマドンナの春子先生は栗原小巻が務めた。
オリジナルネガのキズや退色した色調を調整し、公開当時の鮮やかな映像で寅さんとマドンナたちが帰ってくる“土曜は寅さん!4Kでらっくす”。笑って泣ける「男はつらいよ」49作品が放送されるこの機会に、観たことがある人も初めての人も、おウチで本作を鑑賞して、いまの暗い気分を吹き飛ばしてほしい!
文/トライワークス