名物監督シャマランがプロデューサーとして再び名声を獲得するか?

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名物監督シャマランがプロデューサーとして再び名声を獲得するか?

その名を知らしめた『シックス・センス』(99)や『サイン』(02)などで、物語終盤の怒涛のどんでん返しというある種の定番的パターンを確立し、軒並みスマッシュヒットを記録。一躍ハリウッドを代表する監督となったM・ナイト・シャマラン。残念ながら近年は以前ほどの勢いは見られないが、依然ファンから熱い支持を受ける彼が、新たなプロジェクトを立ち上げた。

7月16日(土)より公開となる映画『デビル』は、悪魔の存在を描くソリッド・シチュエーション・ショックホラー。ある日、ハプニングでエレベーターに閉じ込められた5人の男女。しかし、彼らがそこに閉じ込められたのは必然だった。閉じ込められた5人のうち、1人の男が謎の死を遂げたことをきっかけに疑心暗鬼に陥っていく生存者たち。そして、1人が悪魔の仕業だと発言するように、という密室での心理ドラマが繰り広げられる。

実は本作、シャマランが始めた“ザ・ナイト・クロニクル”という名のシリーズ第一弾で、新鋭監督の発掘を目的にしているのだ。シャマランは原案と製作を担当し、監督にはスペイン産ホラー『REC レック』(08)のハリウッドリメイク版となる『REC:レック ザ・クアランティン』(08)を手がけたジョン・エリック・ドゥードルを据えている。シャマランは同作を見て「とても鋭くて、ユーモアのセンスがあり、頭が良い。しかも、この仕事にふさわしいぐらいの狂気と逸脱感を備えている」と即座に起用を決めたのだとか。

そんな、シャマランが一線を退いている本作ではあるが、シャマラン作品のエッセンスはそのままに、新人監督ならではのストレートな演出で、より“シャマランらしさ”が味わえる一本となっている。プロスポーツの名選手が必ずしも名監督とは限らないように、名優=名監督でない反面、俳優や監督としては目が出なくて、プロデューサーとして名を上げるケースもたまにある。監督としては若干ブランド力が弱くなってきた感のあるシャマランがプロデューサーとしてもう一旗あげるのか? ディープなファンならずとも楽しみである。【トライワークス】

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