批評家が選ぶ、“3時間超え映画”ランキング!『七人の侍』など“フレッシュ”な名作10選
ハリウッド映画にも絶大な影響を与えた “世界のクロサワ”こと黒澤明監督の傑作『七人の侍』が堂々100%フレッシュの高評価を獲得するなど、往年の名作から近年の話題作まで幅広い作品がそろった。ほかに100%フレッシュを獲得したのは、“長尺映画界”ではおなじみのジャック・リヴェット監督が手掛け、カンヌ国際映画祭で審査員グランプリを受賞した『美しき諍い女』。そして近年まで日本国内では鑑賞手段がほとんどなかった鬼才ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー監督のSF映画『あやつり糸の世界』と、エドワード・ヤン監督の不朽の傑作『クー嶺街少年殺人事件』。この4作品はいずれも200分を超える上映時間で、4時間に迫るものも。
またアカデミー賞作品賞を受賞した『アラビアのロレンス』、『ゴッドファーザーPARTII』、『シンドラーのリスト』の3作品や、先日行われた第92回アカデミー賞で10部門にノミネートされた『アイリッシュマン』と見逃せない作品ばかり。『ゴッドファーザーPARTII』と『アイリッシュマン』を続けて観て、アル・パチーノとロバート・デ・ニーロの若き日の姿と現在の姿を見比べてみるのもおもしろいだろう。
そしてもちろん『天井桟敷の人々』は、第二次大戦下のフランスで製作された超大作として映画史に燦然と輝く一本なので、まだ観たことがないという方は是非。『ライトスタッフ』はクリストファー・ノーラン監督の『インターステラー』(13)に影響を与えた作品として、近年ふたたび脚光を浴びるように。なお劇場公開版は160分だが、Blu-rayやAmazonプライム・ビデオなどでは192分の完全版で堪能できる。
壮大なエンタテインメント作品から荘厳な文芸映画まで幅広くラインナップされており、いずれも一度観たら記憶に焼き付いて離れない名作ばかり。自宅でのんびり過ごすタイミングなどで、是非とも挑戦してみてはいかがだろうか。
文/久保田 和馬
参照:https://editorial.rottentomatoes.com/guide/best-movies-3-hours-or-longer-ranked/