28年後の『天使にラブ・ソングを…』キャスト陣の“その後”を追跡調査!
大好きな作品や大ヒット作に出演したキャストたちは、ほかにどんな活躍をしているのか?そんなに疑問に答えるこの企画。今回は、ひょんなことからシスターとなったクラブ歌手が修道院を舞台に騒動を繰り広げる、“ハッピー指数100%”の『天使にラブ・ソングを…』(92)にロックオン!個性豊かなシスターたちや強面のマフィアのボスを演じたキャストの動向を追いかける!
大物マフィアのボス、ヴィンスの愛人で、しがないクラブ歌手のデロリス。ある日、彼女はヴィンスが裏切り者を始末する現場を目撃してしまったことから、命を狙われ、警察によってカトリック系の聖キャサリン修道院に匿われることに…。“シスター・クラレンス”としての堅苦しい生活にうんざりする彼女だが、聖歌隊のリーダー(指揮者)に選ばれたことから本領発揮。厳格な修道院長と対立しながらも、シスターたちと歌を通じて心を通わせていく。
主人公のデロリスをウーピー・ゴールドバーグが演じ、彼女の人気を確固たるものにした本作。讃美歌としてゴスペル調にアレンジされた「I Will Follow Him」を歌うパフォーマンスは、映画史に残る名シーンの一つといって過言ないだろう。1993年には続編『天使にラブ・ソングを2』が制作され、2011年にはブロードウェイでミュージカル化もされている。
破天荒なシスター役で人気爆発のウーピー・ゴールドバーグ<デロリス/シスター・メアリー・クラレンス役>
型破りだが、根はやさしくて面倒見のいいデロリス。彼女を演じたウーピー・ゴールドバーグは、『ゴースト/ニューヨークの幻』(90)でアカデミー賞助演女優賞に輝いたほか、エミー賞、グラミー賞、トニー賞の受賞歴も持つ大スターだ。本作以外にも1990年代を通して数々の映画に主演したが、意外なところでは、1987年から1994年にかけて放送されたドラマ「新スタートレック」とその劇場版でのガイナン役を務めたことでも知られている。近年は、『トイ・ストーリー3』(10)や『ミュータント・タートルズ』(14)などに出演(共に声優として)。ミュージカル版「天使にラブ・ソングを…」では、プロデューサーも務めた。
厳格なキャラクターを演じればNO.1のマギー・スミス<修道院長役>
真面目な性格で修道院の規律を重んじ、デロリスに感化されるシスターたちを見てショックを受けてしまう修道院長。凛とした佇まいが印象的な彼女にぴったりはまっていたのが、長年にわたって活躍し続ける、英国を代表する大女優マギー・スミス。スミスといえば、「ハリー・ポッター」シリーズでのホグワーツ魔法魔術学校の教師、ミネルバ・マクゴナガル先生役が有名だ。生徒にも自分にも厳しく、ルールを守り、かつ優しさにもあふれるマクゴナガル先生は、どこか本作の修道院長にも通じるところが。これら以外では、2010年から2015年にかけて放送され、昨年は劇場版も制作されたドラマシリーズ「ダウントン・アビー」での伯爵夫人バイオレット・クローリー役も記憶に新しい。