28年後の『天使にラブ・ソングを…』キャスト陣の“その後”を追跡調査!
陽気なコメディエンヌぶりが楽しいキャシー・ナジミー<メアリー・パトリック役>
ぽっちゃり体系の陽気なシスター、メアリー・パトリックは、歌やダンスが大好きでデロリスともすぐに打ち解けていく。テンションが高くて、見ているこちらも楽しくなってしまう彼女を体現したのは、キャシー・ナジミーだ。本作でその名を知られることになったナジミーは、魔女三姉妹の一人を演じた『ホーカス・ポーカス』(93)、ゴールドバーグやローワン・アトキンソンらと共演したコメディ『ラットレース』(01)などに出演。このほか、アニー賞を受賞したテレビアニメシリーズ「キング・オブ・ザ・ヒル」(97~09)や『WALL・E ウォーリー』(08)などで声優としても活動している。
内気な女性の成長を表現したウェンディ・マッケナ<メアリー・ロバート役>
最年少のシスターで、当初は内気で大人しい性格だったが、歌う喜びを知ってからは、積極的になっていくメアリー・ロバート。終盤では、ソロパートも務めるようになった彼女を演じていたのが、ウェンディ・マッケナ。『アーミー・エンジェル』(95)などのテレビ映画や舞台で活躍したほか、近年では『消されたヘッドライン』(08)にも出演している。実は、歌声が監督のイメージと違っていたという理由で、本作では唯一歌唱シーンが吹替えに。なお、マッケナの歌声は続編『天使にラブ・ソングを2』のエンディングテーマで聴くことができる。
マフィア役といえばこの人?ハーヴェイ・カイテル<ヴィンス・ラ・ロッカ役>
強面な風貌を生かして、マフィアや刑事の役を数多く演じてきた名優、ハーヴェイ・カイテルも本作に出演。役柄はもちろん、マフィアのボス・ヴィンスだ。インディペンデント作品への積極的な支援でも知られ、若きクエンティン・タランティーノの自主映画に注目し、『レザボア・ドッグス』(92)に出演してプロデューサーまで務めたのは有名な話。マーティン・スコセッシとは旧知の仲で、彼の長編監督デビュー作『ドアをノックするのは誰?』(67)で映画初出演を果たしている。スコセッシ作品では、『アイリッシュマン』(19)にも参加し、ロバート・デ・ニーロやアル・パチーノ、ジョー・ペシらと共にその存在感を見せつけた。
とにかく観ているだけで、楽しくて笑えて、幸せな気分になれる『天使にラブ・ソングを…』。本作を鑑賞して、個性豊かなキャスト陣の活躍もチェックすれば、また新たな発見があるかもしれない!
文/トライワークス