『うさぎドロップ』の魅力はやはり芦田愛菜の演技に尽きる!|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
『うさぎドロップ』の魅力はやはり芦田愛菜の演技に尽きる!

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『うさぎドロップ』の魅力はやはり芦田愛菜の演技に尽きる!

宇仁田ゆみの人気コミックを映画化した『うさぎドロップ』が現在公開中だ。主演の松山ケンイチ、芦田愛菜やSABU監督が精力的にPR活動を展開、公開2週目までの累計興収が約2億9000万円となっている。今回、本編から印象的なシーンの抜き映像が特別に公開された。松山ケンイチ&芦田愛菜のインタビュー実施時にも話題に出た、ダイキチ(松山ケンイチ)が、りん(芦田愛菜)がつたない手つきで握ったおにぎりを、ダイキチが食べるシーンだ。

その時のインタビューで松山はこう語っている。「あのシーンは、撮影のかなり早い段階でやって、まだお互いにぎこちなかったよね。でも、それが良かったんです。早い段階でダイキチ、りんってお互いに言い合える関係になりましたが、あの撮影時はそこに至るまでの微妙な距離感の時で、それがすごく好きでした」と。

芦田:おにぎりに塩をふりすぎちゃって。

松山:(手を)水に濡らしすぎて、おにぎりがすごく濡れてたね(笑)。

芦田:私はあれが好きでした。塩かけすぎ、水塗りすぎっていうのが(笑)。

SABU監督は大人の俳優だけに脚本を渡し、子役たちにはその場でセリフを与え、自然体の演技を引き出すという撮影方法をとったことは、これまでにも語られてきたが、芦田は「助監督さんからどういうシーンなのかを教えてもらって、この時、りんちゃんはどう動くか、どう思うかってことを一緒に考えながらお芝居をしていきました」と答えている。天才子役の名をほしいままにしている現状にも、なるほどと頷いてしまう。

本作『うさぎドロップ』のヒットは、主演の松山ケンイチの人気もあるが、何と言っても芦田愛菜の自然体の演技に尽きるだろう。このおにぎりのシーンしかり、お遊戯のシーンしかり、お墓での号泣シーンしかり。テレビに映画に、芦田愛菜の姿を見ない日はないというほど、引っ張りだこ状態だが、一過性に終わることなく、息の長い女優になっていってほしいものだ。そんな芦田愛菜の魅力はまず『うさぎドロップ』で楽しんでもらいたい。【Movie Walker】


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