藤原竜也、新興宗教団体の若きカリスマ三代目教祖役で新境地!
『デスノート』シリーズ、『カイジ』シリーズ、『インシテミル 7日間のデス・ゲーム』(10)などで主演を務めた藤原竜也が、かつてより切望していた豊田利晃監督とタッグを組んだ『I'M FLASH!』が9月に公開されることがわかった。『青い空』(02)、『ナイン・ソウルズ』(03)、『空中庭園』(05)などで個性を発揮し、映画界の異端児と呼ばれる豊田監督。本作で藤原は宗教団体「ライフイズビューティフル」三代目教祖、カリスマ教祖として世間の注目を集めている吉野ルイを演じ、新境地を拓く。共演には初となる松田龍平が、ルイを守るボディガードの新野風を演じる。
新興宗教団体ライフイズビューティフルの若き三代目教祖、吉野ルイはそのカリスマ性でマスコミにも取り上げられ、注目の的となっていた。だが、セレブ並みの生活や、そこで繰り広げられる半ばインチキなテレビショーにうんざりしていたルイはある夜、ミステリアスな美女・流美に出会う。その魅力に惹かれていくルイだったが、車を飛ばした夜にふたりはバイクと衝突。横に乗っていた流美は植物状態になり、奇跡的にルイは軽傷を負っただけですんだ。翌日、教団の幹部であるルイの母と姉は事故をもみ消すため、ヤクザ崩れの3人のボディガードを雇い、彼らと共に南海の孤島へと避難させる。
「今回の作品は僕にとって豊田監督と出会ってからの念願でした」と話す藤原は、「もともと監督の作品が大好きだったのですが、思い続けて6年、監督と何度も会って話し、色々な歯車がかみ合って撮影することができました」と思いを明かす。それに応えるかのように、豊田監督は「竜也の新しい魅力を引き出せたのではないかと思っています」と、自信をのぞかせる。
藤原は本作について、「今、この時代にオリジナル脚本で勝負できる喜びや、豊田組常連であり同世代の俳優として共演をしたかった松田龍平くんと対峙できる喜びをかみしめながら全身全霊で挑んだ」といい、「俳優としてこれまでの経験を根底から覆されるほどの壁にもぶつかった」そうだ。8年ぶりに豊田監督作に出演を果たした松田は「藤原くんをはじめ、今回が初共演となるキャストの方も多かったので、より新鮮な気持ちがしました。アクションシーンも見応えのあるものになっている」と、見どころを挙げる。松田の印象について、豊田監督は「龍平とは8年ぶりの映画ながらも、時間がたった気がしませんでした。ついこの前、一緒に仕事をしたような居心地の良さがあり、それは多分、僕と龍平との距離感が会った時から今まで変わっていないのかもしれません。龍平は映画に向かう姿勢が以前よりもストイックになってきたと思いました」と語った。
藤原、松田のほか、永山絢斗、板尾創路、仲野茂、大楠道代、北村有起哉、中村達也が出演。2011年9月から10月まで全編沖縄で撮影された本作は、9月公開を予定している。【Movie Walker】